ジョヴァンニ・ボッカッチョのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私の感じる同情や共感のポイントと、この10人の男女のポイントは、なんだかずれていることがあ。
時代の違いのためか、文化の違いのためか、筆者が男性のためか。
こういう好色な話を、若き紳士淑女もしてしまうのは、さすがイタリア・フィレンツェだからか、やはり筆者が男性だったからだろうか。
男性の描く女性には違和感を覚えることが多い。
小説の中だけの奔放さなのだろうな。
そのことは、書き出しや結びの所からも推測される。
それでも、その奔放な話の後ろから、「女はこうあるべきだ」という貞操観念が垣間見られる。
社会的抑圧があるからこそ、そこから外れたものが、楽しく面白いのだろう。
ダンテの「神曲」に対して「人曲」とも呼ばれるらしいデカメロン。
当時の人たちも、笑いながら読んだのだろうな。
2003.6.25
本当に様々な話があって、面白かった。ひどく読みにくい文章で回りくどかったり、しつこかったりして、参った話もあったが、話の内容そのものはとても面白い。
もっと平易な言葉に訳したら、幅広い人が楽しめるのに、と思う。印象深い話もたくさん入っていて、一話だけでも立派な絵本が作れそうだ。もちろん、大人の絵本になるとは思うけれど。ちょっとやってみたいなあと思う。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ。
学生の時、なんとなく買ってみた本。
どんな高尚なことが書かれているのだろう、と思っていたら、エロ話のオンパレードで驚いた記憶がある。
第1日目は比較的真面目な話が多いのだが、第2日目から崩れだし、第3日目には全てエロが絡んでくる。
出だしのペストが流行った世の中の描写が、本当に怖い状況とはどのようなものなのかを垣間見れて、参考になった。
【memo】
ダンテの「神曲」に対して、「人曲」とも呼ばれるらしい。
1999.3.3
デカメロンは長い物語で、上中下とある文庫本のうち、今回は上のみを読んだ。他の2冊も後々読もうと思うが、実に欲情の話が多く、最後の方は少々読むのに疲れてしまった。しかし、いやらしい文体でなく、実にさっぱりとしていて、Witに富んでいて、面白かった。長い物語ではあるものの、内容的には短編集だ。この本には人間の滑稽な姿が多く描かれているように思う。また、知恵も。作中人物の話す言葉はいささか大袈裟で、外国の作風を否応なく感じさせるが、まあ、人間、どこの国でも共通する滑稽さがあるなぁ、と思った。