ヴィリエ・ド・リラダンのレビュー一覧

  • 未来のイヴ

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    思うことが、いっぱい有り過ぎて、感想がまとまらない。
    いろいろな意味で規格外な作品。
    800頁近い大作で、読むには時間が掛かったが、飽きずに食い入るように読ませてもらった。
    これだけ、面白く読めたのは、古典新訳文庫として、僕のような無知無学な人にも分かりやす翻訳して頂いたおかげだ。
    このシリーズの古典文学は、今後も読んで行こうと思う。

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    2024年06月24日
  • 未来のイヴ

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    人間は機械で再現できるのか、アンドロイドの作り方の講釈を延々と続けるエジソン。冗長だがそれがいい。そして魂とはなにかが延々とした講釈の後に現れる得体の知れない恐怖感。素晴らしい。

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    2019年08月20日
  • 未来のイヴ

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    スチームパンクって現代人の懐古趣味とSFを合体させた発明だと思ってたが違った! 作者はエジソンと同時代人のリアルスチーム世代なのです。これは衝撃。今のSFってちっとも進化してないってことなのか?

    本作は1886年に刊行されたアンドロイドものの古典作品。近年でもさまざまな作品に引用されているのに、知らなくて恥ずかしい。先日見た『屍者の帝国』にもエジソンとハダリーが出ていたなー。
    19世紀の小説とは思えないスピード感があり、面白かった。(分かりやすさはどうやら新訳のおかげらしい)
    まだの人は、ぜひ。

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    2019年01月16日
  • 未来のイヴ

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    1886年(和暦にすると明治19年)に書かれたアンドロイドSFモノの祖。初めてこの作品を読みましたが、訳者さんの訳文も読みやすくてとても面白かった!
    今読んでもいろいろ刺さるエジソンの言葉の数々や、ハダリーを構成する機構の科学的な説明など(顔の表情の作り方とか、今のCGでやってるモーションキャプチャーそのものじゃないかとか)130年前の作品なのに全く古くささのない世界観。そして贅を尽くした『地底の楽園』の美しさ。
    『神の領域』への挑戦というテーマで繰り広げられたドラマ、ラストの展開まで含めて余韻まで楽しめる作品でした。

    読んでて「おや?」と思ったところは巻末の解説や訳者さんのあとがきで触れて

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    2018年09月24日
  • 未来のイヴ

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     原著1886年作。
     ヴィリエ・ド・リラダンは昔読んだ『残酷物語』の訳が古めかしすぎてどうも今ひとつだった。そもそも和訳された作品の少ない作家と思えるが、本作(「新訳」)を読んでみていろいろ驚いた。
     当時の状況ならではだが、肖像権を無視しトマス・エジソンを主人公に据え、すさまじい「想像」の飛翔を駆使しまくる作品で、ある意味ぶっとんだ、「とんでもない」文学作品だと思う。
     要するに電気仕掛けのアンドロイド/アンドレイドを製造し、これを(もちろん男性視点からの)理想的な恋人/女性として誕生させようという、なかなかに不埒な企みのいきさつが描かれている。
     ここでの主人公エジソンはやたら饒舌で、さ

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    2024年06月06日
  • 未来のイヴ

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    物語というより哲学的な問答が主軸に感じた。精神と肉体、科学と神の話をしながら、印象的に幻想の世界が差し挟まれている。どう終わるのかと思ったけれど、最後に畳み掛けるように物語が進む。結末はとても好みだった。

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    2021年04月20日