石黒耀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。(講談社文庫)
黒木伸夫
本作品の主人公。日向大学工学部助教授。「宮崎を造った火山の話」を地元紙に連載し、加久藤火山の存在や火山噴火の恐ろしさを県民に広めた。火山オタクで防災工学の講義はいつも火山の話になる。その話芸には、学生達のファンも多い。国家プロジェクト"K作戦"の一員(コードネームは「クロマツ」)としての活動を真理や岩切に話せずに苦悩する。彼自身の予測よりも早い加久藤火山復活のその場に岩切と共に立会い、決死の脱出を試みる。
黒木真理
伸夫の妻。大阪出身の麻酔科医。
女子大生時代の観光旅行中にフィールドワーク中の伸夫に出会い、結婚した。伸夫の話芸の一番のファンでもある。噴火当時、日南はまゆう病院に勤務中だった。
岩切年昭
宮崎日報の記者。伸夫の日向大学での後輩。
「宮崎を造った火山の話」の担当をしていた。黒木伸夫と共に加久藤火山の破局噴火からの脱出行を行ったことにより、"K作戦"に関わっていく。 -
Posted by ブクログ
【きっかけ・目的】
何でこれを知ったのかよくわからない。しかし最初に読んだ時はとても興奮した一冊だった。日本沈没とどっちにするか悩んだけどこちらを選択して読んだ。
【感想】
一番最初に読んだ時の評価が一番高い。なかなか内容は手が込んでいる。
九州南部、加久藤霧島火山の破局的噴火を題材とした災害パニック小説だ。実際に噴火を迎える前に多くの伏線が仕込まれている。
①古事記から神話時代の話を昔の噴火がモチーフになっていることを繰り返している。
②日本政府の政権交代から噴火予知の裏事情が①とあわせて描かれている。
③破局的噴火を前にして神話とシンクロさせている。
テンポよく読めるのだが、古代神話が噴火など伝説として昇華され伝承されることを繰り返すあまりパニックが被害数値だけにとどまってしまったことはとても痛い感じがする。政権交代時の混乱に乗じたK作戦本部なども描くのはいいのだがもっと何かいい手段がなかったのか読んでいて気になった。読み返すとどさくさ紛れ感があり中途半端になってしまう。
そして、①②③という流れの中で伏線回収が最後あまりできていない点がすごい気になる。噴火に誘発される形で東南海地震が来ておしまいになるが、そもそも噴火中心に展開してきてそこに地震が重なることが前半から後半にかけて何も情報として展開されていない。古代神話から着想を得て新しい日本が出発するのはいいのだが、神話が伏線となっているのであれば噴火そのものがあまりに大きすぎ規模が伏線を超えすぎている感はある。
さすがに津波は?家屋などの倒壊は?想定被害は?ということが全て置き去りで、それでいて次の新しい時代は、という流れは強引すぎないかと思ったわけです。
【終わりに】
神話とシンクロさせておいて地震との寓話はないのかとか、噴火ばかり予知して地震はなかったのかとか、とにかく噴火を描きたかったの!という小説だった。面白かったんだが、最後の終わり方がかなり消化不良だった。 -
Posted by ブクログ
全九州人必読
かも
姉が
これおもしろいってすすめてきた本
なにこのタイトル
ディザスター好きだけど
自分じゃまず買わんな
姉、感謝だぜ
姉に感謝するのも当然
スゲー怖かった
自然、スゲぇ…
地震に関しては
多くの人が備えてるのに
噴火には全く無関心
自分ももちろんそうだったんだが
これ読んだら放心してしまう
ありえない話じゃない
現実になりうるフィクションなのが
とてつもない不安を残す本だ
不安でやりきれなくなるが
読んで損はないと思う
なので星は5に限りなく近い4つ
不満足な点は全くないけど
何度も読み返したいか
生涯ともにしたいかというと
それはないから -
Posted by ブクログ
名古屋でボーリング業を経営する主人公とヤクザとの対立の話。
東海・東南海地震を予測し儲けようとする国会議員と、国を強制的に立て直そうとする総理大臣。
並行して地震による津波で、ヤクザに対し娘の仇を討とうと計画する主人公が描かれる。
果たして主人公の復讐は完遂するのか?地震が発生する場所に原発を持つ日本は大丈夫なのか?・・・そして予測通りの大地震が発生する。
この小説で『兌換』という言葉を初めて知った。
あとがきを読むと、出版後の出来事が小説に沿っていて、本当にリアルなんだなぁと実感。
ただ、政策倫理や宗教倫理等に対する内容が説教くさく感じた。