石黒耀のレビュー一覧

  • 死都日本

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    3度目。やはり面白いし、勉強になった。火山だけでなく、日本の都市政策のあり方、中長期的な復興、そして今の歪み。

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    2025年01月07日
  • 死都日本

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    阿蘇に旅行に行くので再読!この小説のおかげですっかり火山ファンです♪『死都日本』の舞台は霧島火山付近ですが、阿蘇山も同じ九州のじょうご型カルデラ火山なので、予習(?)はバッチリ!

    『死都日本』の舞台は九州南部の火山地帯。破局的噴火に巻き込まれた主人公・黒木の運命を描く災害小説的な側面と、噴火によって国家滅亡の危機に瀕する日本を存続させる為に国内外で知略を尽くす、もう一人の主人公・菅原総理を描く政治小説的な側面もある、濃厚な超大作です!

    ストーリー自体はフィクション(…というよりも火山が噴火したら何が起きるかをシミュレーションした小説のような感じ)ですが、火山に関する解説や過去の事件は事実に

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    2024年04月12日
  • 死都日本

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    噴火・地震による自然災害の恐ろしさが描かれており、災害から命からがら逃げ延びていく火山学者、命を落としていく大量の人々、舞台裏でうごめく政治家たちの描写が細かに描かれていて楽しめました。神話と噴火を結び付けてところどころ説明されているところも、とても興味深く読むことができました。今の日本社会、防災に対する意識について改めて考えさせられる一冊。

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    2021年12月26日
  • 死都日本

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    霧島(加久藤)火山の破局噴火と、1日にして国家滅亡の縁に立たされた日本を精緻に描く。
    火砕流とサージ、さらに降灰のリアルな描写は、自ら火山オタクだという著者の冷徹な書きぶりが冴える。
    一方で、古事記や聖書のエピソードを火山災害として読み解く試みが散りばめられている。文系人間が楽しく読めるためのサービスかと初め思ったが、あまりの整合性に納得してしまう。
    とにかくトンデモないスケールでさまざまな災害が起こるのだが、一番現実離れしているのはそれらに適切な手を打つ(ように事前準備を怠っていない)日本政府の動きだ。コロナ禍でこの話を読むと『現実は小説よりも悲惨』と覚悟せねばと感じる。

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    2021年08月31日
  • 死都日本

    購入済み

    リアル感満載

    読みごたえのある一冊でした。現実味を与えさせるロジックに、怖感を抱かざるを得ない内容だと思います。

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    2020年03月04日
  • 死都日本

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    ネタバレ

    もっと早く読んでいればよかった、、とおもうほどおもろかった。主筋は霧島火山帯の加久藤カルデラが破局的噴火をして、九州はもちろん西日本まで壊滅、フィジカルな災害だけでなく円が大暴落して経済的にも国家の危機を迎えるというストーリー。面白いのは火山や噴火の日本や世界における歴史、古事記やギリシャ神話、聖書などに出てくる災厄に火山の記述が多いことをエビデントを絡めて、いろんな国の人がそれぞれの言い伝え的なストーリーをもっているのがうまいタイミングででてきて唸ります。おもろいです。人間ドラマを期待して読むとがっかりされる方もおるかもしれませんが、私の好きな薀蓄型でヒーロー多数、足引っ張り役少なく、ヴィラ

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    2018年05月19日
  • 富士覚醒

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    富士山が噴火する。そこまでの様々な立場の人たちの思惑が面白い。古代の日本と神話の話は事実?いざ噴火した場面でも、スピード感あり、とてもスリリングだった。

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    2016年10月26日
  • 死都日本

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    引きずられるように、一気に読んだ。
    すごい小説が出ていたんだな。
    火山被害への認識が根底から変わってしまった。

    これから作者の本を、全部読んでみたい。

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    2016年05月04日
  • 死都日本

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    面白かったー。こういう国に住んでいること、忘れちゃいけない。人間は自然の単なる一部にすぎないことも。

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    2016年04月26日
  • 死都日本

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    ものすごいリアリティ。描写。
    それでいても、舞台となった、霧島・桜島・日南に行きたうなった(^^;)
    おーおもしろかった。
    とともに、いつ来るかわからない、明日来るかわからない、超巨大災害。。。

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    2015年12月02日
  • 富士覚醒

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    自然科学シミュレーション小説としては最高傑作だった。考古学の謎を火山の噴火の歴史に結び付けた話の展開は、論理的で推測の域を出ないものの納得のいくものだった。知的興奮の味わえる一作だった。

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    2012年03月06日
  • 死都日本

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    ネタバレ

    映像で見たい。
    文章でも凄まじさが伝わってくる、が何分知識がないので想像に留まってしまう。
    そして改めて日本の置かれている特殊な地学的な要素に気づかされた。
    この本では、いい方向に向かう所で終わっている。
    この発想の転換はとても良いものだと思えた。
    火山灰で覆われた土壌を、いい土壌と捉えたりと確かにそのとおりである。

    特殊な状況であることは変えようがないのだから、災害への捉え方を変える、というのはとても大事なことだと思う

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    2012年02月03日
  • 死都日本

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     九州で起きた巨大火山の噴火により、日本が壊滅的な被害を受けるというクライシスノベルです。もちろんフィクションですが、科学的根拠基づき構成されているので、これだけの地獄絵図のような状況が、九州という一地方の火山爆発によりいつ起きてもおかしくないという現実に驚かされます。

     もしこんなことになったらもう助かる道は探さずに、即死したほうが楽かもしれないと、本気で思いました。
     
     ラストのだけは納得できませんでしたが、ほぼ満点の快作でした。危機管理の面からも、小説だからと軽く見ずに、ぜひ為政者の方にも読んでもらいたいと思います。

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    2017年08月15日
  • 死都日本

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    ネタバレ

    霧島火山の破局噴火をシミュレーションした小説。加久藤カルデラ全体の噴火は数万年に一度の規模であり九州南部ほぼ全域を火砕流で埋め尽くすほどの規模。噴火24時間で350万人、48時間で1000万人の死者を出すと推計される。火山噴火は地震と違い被害が長期間に及ぶ。噴火物に始まり、ブラスト、火砕サージ、火砕流、ラハール(泥流)、火山灰による家屋倒壊、インフラ機能停止、農作物・産業への影響、日照低下による気候変動と影響は広範に及び日本のみならず地球規模での災厄をもたらす。
    この小説の秀逸なところは自然災害による直接的な被害だけでなく、この災害に乗じてアメリカや中国がどのような謀略を取るかまでシミュレーシ

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    2024年08月21日
  • 死都日本

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    破局噴火による日本崩壊。
    災害へ立ち向かう学者、日本を守るため画策する政府、そんな日本を付け狙う諸外国。
    圧倒的科学的知見と政治の駆け引き。ただパニックを描いたディザスター小説ではない。

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    2024年05月04日
  • 死都日本

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    2002年第26回メフィスト賞受賞
    2005年第15回宮沢賢治賞奨励賞受賞
    2005年日本地質学会表彰 火山界からのエールですね

    作者の石黒さんは、医師であり火山マニア(に違いない)。SF災害小説。クライシスノベル。
    九州霧島山の地下加久藤火山が破局的噴火。そこから九州に連なる火山が活動を始める。
    他のメフィスト賞とはちょと違うのでは⁉︎
    “日本沈没”や“復活の日”みたいなやつでは⁉︎
    期待感が膨らみます。
    マニアらしく使われている地図や地名、火山等、かなりの知識の下のリアリティです。
    火砕流が海上を進み、ついには鹿児島まで到達。
    九州はほぼ全滅。
    火山学者がこの火砕流から逃げながら、災害の

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    2024年04月01日
  • 死都日本

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    西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。(講談社文庫)

    黒木伸夫
    本作品の主人公。日向大学工学部助教授。「宮崎を造った火山の話」を地元紙に連載し、加久藤火山の存在や火山噴火の恐ろしさを県民に広めた。火山オタクで防災工学の講義はいつも火山の話になる。その話芸には、学生達のファンも多い。国家プロジェクト"K作戦"の一員(コードネームは

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    2023年09月09日
  • 死都日本

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    【きっかけ・目的】
     何でこれを知ったのかよくわからない。しかし最初に読んだ時はとても興奮した一冊だった。日本沈没とどっちにするか悩んだけどこちらを選択して読んだ。

    【感想】
     一番最初に読んだ時の評価が一番高い。なかなか内容は手が込んでいる。
     九州南部、加久藤霧島火山の破局的噴火を題材とした災害パニック小説だ。実際に噴火を迎える前に多くの伏線が仕込まれている。
    ①古事記から神話時代の話を昔の噴火がモチーフになっていることを繰り返している。
    ②日本政府の政権交代から噴火予知の裏事情が①とあわせて描かれている。
    ③破局的噴火を前にして神話とシンクロさせている。

     テンポよく読めるのだが、古

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    2023年04月23日
  • 死都日本

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    本書は、東日本大震災前の2002年に刊行されました。石黒耀さんは医者で地震学については門外漢だったそうです。霧島火山帯が破局的噴火 (火山が噴火によって形を残さず吹き飛ぶ)によって日本が壊滅するという衝撃の内容と精緻な表現に地震学会を震撼させました。この絶望的状況に人々はどのように立ち向かうか...地震国である日本人必読の書かもしれません。

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    2025年12月21日
  • 死都日本

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    九州の火山の知識を得ることが出来ました。古事記への誘いとしても秀逸。日南はまゆう病院の手前まではドキドキしながら読めた。

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    2021年05月03日