佐藤春夫台湾小説集 女誡扇綺譚

佐藤春夫台湾小説集 女誡扇綺譚

1,100円 (税込)

5pt

3.6

「なぜもっと早くいらっしゃらない?」

廃墟に響いた幽霊の声――

100年前、「田園の憂鬱」で一躍文壇に躍り出ながら、極度の神経衰弱に陥った佐藤春夫は台湾へと旅立つ。そこで目にしたもの、感じたものは、作家の創造力を大いに刺激した。台湾でブームを呼ぶ表題作など、台湾旅行に想を得た、今こそ新しい9篇。ミステリーあり、童話あり。異国情緒のなかに植民地への公平なまなざしと罪の意識がにじむ。文豪・佐藤春夫評価に一石を投じる文庫オリジナル企画。



収録作

「女誡扇綺譚」

「鷹爪花」

「蝗の大旅行」

「旅びと」

「霧社」

「殖民地の旅」

「魔鳥」

「奇談」

「かの一夏の記」

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佐藤春夫台湾小説集 女誡扇綺譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    約100年前の台湾旅行記。
    基本エッセイだし、殊更ドラマチックな展開があるわけではないので、退屈に感じる向きもあるかもしれない。
    ただ日本統治期、日本の同化計画をどう見ていたか、本土の人や原住民の人たちの苦悩や反発があったことが、よくわかり大変興味深かった。
    親日などと聞きかじったことを言っていい気

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

    ここで描かれているのは100年以上前の台湾なんだけれど、当時の光景が目の前に浮かんでくるようで、当時とはまた趣を変えているに違いないが、また台湾に遊びに行きたくなった。

    0
    2022年07月28日

    Posted by ブクログ

    詩人・作家の佐藤春夫が1920年に訪れた台湾に着想を得た小説集。小説というよりも紀行文に近い。読みながら実際の足跡を辿るのも良し。阿罩霧で訪ねた林家は実在する霧峰林家のこと。邸宅は今でも保存されている。また後に台湾映画映画セデック・バレの舞台になる霧社も訪れている。

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

     1920(大正9)年夏、佐藤春夫29歳のとき、中学校の同窓で台湾で医院を開業している友人に誘われ、彼は三か月余り台湾を旅した。
     台湾の見るべきところは友人の師匠格の方が懇書を下さったのでそれを基に、また道中については総督高官の口添えがあって然るべく遇されたので、交通・移動手段の未発達、大型台風の

    0
    2025年02月19日

    Posted by ブクログ

    佐藤春夫が1920年夏に数ヶ月かけて旅行した台湾。その旅行の体験を元に描かれた小説・随筆9篇収録。
    ただ「台湾ネタの作品集めました」な編集ではなく、冒頭に春夫の旅程とそれに対応する作品を地図上にマッピング、各作品のトビラには当時の写真などを使用するなど、作品の収録順含めてとても丁寧な編集(おそらく作

    0
    2020年08月22日

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