佐藤春夫台湾小説集 女誡扇綺譚

佐藤春夫台湾小説集 女誡扇綺譚

1,100円 (税込)

5pt

3.7

「なぜもっと早くいらっしゃらない?」

廃墟に響いた幽霊の声――

100年前、「田園の憂鬱」で一躍文壇に躍り出ながら、極度の神経衰弱に陥った佐藤春夫は台湾へと旅立つ。そこで目にしたもの、感じたものは、作家の創造力を大いに刺激した。台湾でブームを呼ぶ表題作など、台湾旅行に想を得た、今こそ新しい9篇。ミステリーあり、童話あり。異国情緒のなかに植民地への公平なまなざしと罪の意識がにじむ。文豪・佐藤春夫評価に一石を投じる文庫オリジナル企画。



収録作

「女誡扇綺譚」

「鷹爪花」

「蝗の大旅行」

「旅びと」

「霧社」

「殖民地の旅」

「魔鳥」

「奇談」

「かの一夏の記」

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佐藤春夫台湾小説集 女誡扇綺譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月28日

    ここで描かれているのは100年以上前の台湾なんだけれど、当時の光景が目の前に浮かんでくるようで、当時とはまた趣を変えているに違いないが、また台湾に遊びに行きたくなった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月02日

    詩人・作家の佐藤春夫が1920年に訪れた台湾に着想を得た小説集。小説というよりも紀行文に近い。読みながら実際の足跡を辿るのも良し。阿罩霧で訪ねた林家は実在する霧峰林家のこと。邸宅は今でも保存されている。また後に台湾映画映画セデック・バレの舞台になる霧社も訪れている。

    0

    Posted by ブクログ 2020年08月22日

    佐藤春夫が1920年夏に数ヶ月かけて旅行した台湾。その旅行の体験を元に描かれた小説・随筆9篇収録。
    ただ「台湾ネタの作品集めました」な編集ではなく、冒頭に春夫の旅程とそれに対応する作品を地図上にマッピング、各作品のトビラには当時の写真などを使用するなど、作品の収録順含めてとても丁寧な編集(おそらく作...続きを読む

    0

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