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僕の門下生からこんな面白いものをかく人が出るかと思うと先生は顔色なし。――新刊の感想から、門下生の作品添削、雑誌への売り込みまで。漱石の書簡に現れる同時代文学評を、佐藤春夫が編年でまとめ、解説を付し、「書簡中に見る諸家作品選集」を編集する。 〈巻末付録〉エッセイ=内田百閒/漱石宛て書簡=芥川龍之介・久米正雄
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Posted by ブクログ 2024年01月21日
文庫本の発売情報で、中公文庫刊の本書のタイトルを見て、最近中公文庫から多く出ているアンソロジーでの漱石関連本かと思ったのだが、佐藤春夫編著とあるのを見て驚いた。本書の親本は『漱石の読書と感想』(小山書店、1937年5月刊)。漱石書簡で取り上げられている同時代小説評を、佐藤春夫が簡潔に紹介、解説し、...続きを読む併せて該当する作品を収録するというもの。漱石がどのような作品を、どのような観点から評価したのか、漱石の文学観を窺い知ることができるし、同時に当該小説を一緒に読むことができるという、非常に親切な編集本である。漱石と関わりの深い小宮豊隆、高浜虚子の序も付されており、特に小宮の序は、本書編集のポイントや読むに当たっての注意点を要領良くまとめてくれていて、ありがたい。 書簡で取り上げられている作品でも、収録頁数の都合により省略されてしまったものもあるが、なかなか現在ではお目にかかれない作品もあり(例えば、碧梧桐や虚子の小説、長塚節の「佐渡が島」など)、近代小説黎明期を感じながら読み進めることができた。 漱石の書簡は、同輩や弟子との間の愛情溢れるものから一個の社会批評、文明批評と言って良いものまで幅広く、本書で佐藤も言っているように、読んでいて実に面白い。次は、漱石全集本の書簡集を読んでみたい。
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