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遠くインダス文明にまでさかのぼり、異文化が交錯する要衝の地として繁栄してきたインド。そのため現在も多様な民族、言語、宗教が混在する。また古来よりカースト制が敷かれてきたことから、社会階層も多様に存在している。しかし、どの地方、どの民族のカレーを食べてもカレーとしてのカテゴリーに収まっているように、インド文化圏は多様な中にも統一性が保たれている。それはいったいなぜなのだろうか? 映画、新聞広告、絵画、物語、遺跡、陶磁器、食べものといった身近なテーマを切り口に、インドの文化と歴史を丸ごと理解する、世界的権威によるまたとない入門書。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年01月05日
インドの多様なトピックが15章に分けて書かれていますが、どれも分かりやすくて面白いです。民族、カースト、宗教、結婚、歴史研究、カレー、芸術など、気になる話題が少し変わった視点から解説されるので引き込まれます。
以下、個人的に気になったトピック。
事前にラーマーヤナの再話本を読んで、地域や時代によ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月06日
放送大学のテキストをそのまま文庫化したそうだが、文章だけでも非常にわかりやすく読みやすい。放送大学は働いたり子育てしながらの学生さんが多いだろうし、うっかり放送を見そびれてもきちんと読めば判るような教科書を作るようにしているのだろう。
南インドを中心にインドの文化について語られる。結婚相手を探す新...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月27日
インドについて、主として文化面からトピックを取り上げ、その多面性を語った入門書である。
『ラーマーヤナ』について考察する第1章から始まり、続く各章では、多言語国家インドにおける言語と民族の関係、カースト制度の具体的内実の解説、新聞の求婚広告から窺えるバラモン社会の流動化の様相が説明される。第5...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月10日
まさしくインドを知るためのとっかかりとしては良い本だ。
インドは海のシルクロードの中心に位置し世界から集まったスパイスがカレーとして南インドから北部に広まり、北からインドに入った遊牧であるアーリア民族が乳製品を持込んだそうだ。菓子やスナックの名称にその名残が残されており、辛いものはドラヴィダ語、...続きを読む
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