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日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短篇アンソロジー。2021年の1年間に文芸誌などの媒体に発表された全短篇のうち12篇を厳選。あらゆる境界線を相対化し、人間存在の根本を問おうとする、この国の文学状況を1冊で俯瞰する。
解説:磯崎憲一郎
休学(国産のため) 高瀬隼子
部屋と喫水 山尾悠子
もふとん 酉島伝法
マジックミラー 千葉雅也
消滅 藤野可織
時計と船 田中慎弥
川のある街 江國香織
永遠年軽 温 又柔
ハジケテマザレ 金原ひとみ
はこのなか 紗倉まな
行かなかった旅の記録 宮内悠介
フィリフヨンカのべっぴんさん 乗代雄介
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2022年09月17日
「今」の作家による、「今」を描いた珠玉の作品たち。
高瀬隼子「休学(国産のため)」
近い将来本当にありうるのではと思ってしまい、正直ぞっとした。この世界は、「人と人との魂のこすれ合い」というものが消滅してしまった、非常にむなしい世界ではないか。
江國香織「川のある街」
「休学(国産のため)」ある意味...続きを読む
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