無と意識の人類史―私たちはどこへ向かうのか

無と意識の人類史―私たちはどこへ向かうのか

1,980円 (税込)

9pt

新型コロナウイルスの出現、大規模災害をもたらす気候の激変と温暖化、グローバル資本主義による格差と分断・・・
人類は「拡大・成長」と「不老不死」の夢を未来永劫、追い続けるのか。
地球規模での「第三の定常化」時代に向かう現在、人類が「無」をどう捉えてきたかを遡りつつ、私たちの世界観、生命観、死生観の在り方を壮大なスケールで問いなおす。
人口減少・定常型社会の社会保障、コミュニティ、死生観、哲学等、ジャンル横断の研究・発言を続けてきた第一人者による人類史への気宇壮大なアプローチ。

[第一の定常化]ホモ・サピエンスの増大 →転換1「心のビックバン」
[第二の定常化]農耕と都市の拡大 →転換2「枢軸時代/精神革命」
[第三の定常化]近代の進歩 →転換3「地球倫理」へ
人類は新たな「生存」の道への転換を図れるのか?

「狩猟採集社会や農耕社会それぞれの拡大的発展において、それが資源・環境的な制約にぶつかった際、人間はそれぞれ『心のビッグバン』『精神革命』という大きな意識転換あるいは従来になかった思想ないし観念を生み出し、…新たな『生存』そして『創造』の道を見出していったのだ」(本文より)

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無と意識の人類史―私たちはどこへ向かうのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中身を消化できてはいない。けど、「環境、経済、社会」と哲学に加えて物理学という普段統合して考えてこなかったことを書いてくださっている。
    何か明示的な結論が与えられるものではないが、これから思考する方向性に広がりをくれた本。
    またいつか読み直す必要が出そう。か、広井先生の続編を読むだろうな。

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    エントロピーの増大に抗い、外に開放されながら、「定常的」であること。

    エントロピーと自己組織化の奇跡的な均衡が、人間の体という境界線で起こっているということなのか!

    さらには、
    一個の人間を基軸にしたとき、その内側、つまり器官から細胞、分子に至るまで、同様のことが起こっており、その外側、つまりコ

    0
    2022年01月23日

    Posted by ブクログ

    まず、この先生が取り上げているテーマが普段自分が考えていることが多く、考え方も自分とよく似ていることに驚かされた。
    取り上げられている事は、有と無について、宇宙誕生レベルの大きな視点からの人類史(ビッグストーリー)、死生観についてなどであった。
    これらのテーマについて自然科学、人文科学、宗教をミック

    0
    2022年01月11日

    Posted by ブクログ

    広井良典(1961年~)氏は、東大教養学部卒、東大大学院総合文化研究科修士課程修了、厚生省勤務、米MIT客員研究員、東大先端科学技術研究センター客員教授、千葉大学法経学部教授などを経て、京都大学こころの未来研究センター教授。専攻は公共政策、科学哲学。社会保障、医療、環境、都市・地域等に関する政策研究

    0
    2021年06月09日

    Posted by ブクログ

    歴史、哲学、物理学を駆使して「無」あるいは「死」について考察していく本。現在は人類史の3回目の「成長・拡大」からの「定常化」の時期にあり、その先の「無」は何なのかを考える。生と死は断絶したものでなく融合していて、認知症はそんなファジーな位置にあると。
    なかなか理解し難い部分もあったが、宗教、文明、環

    0
    2023年12月30日

    Posted by ブクログ

    死とは、生とは、有とは、無とは…?哲学的な問いに対して学問的見地から迫ろうとする本。ちょうど1週間前に読んでたシュレディンガーの生命とは何かが引用されていたり、仏教「超」入門に書かれていた思想に通ずる考察があったりと、最近読む本の話題・興味としては近しいものだった。生と死の連続性はなんとなく分かるが

    0
    2023年09月26日

    Posted by ブクログ

    この本を読むきっかけは、雑誌「ひらく」の連載を読んでいて知ったということです。
    著者の本は少々読んだことがありましたが、ずっといい続けてきたことが、一応この本で一定の整理がついたようです。
    最後に書いていますが、コロナ禍で、執筆する時間が取れ、筆が動いたと。
    イントロダクション 生の有限性、地球環境

    0
    2022年03月14日

    Posted by ブクログ

    2021.61
    うちのアカデミックボートに参画していただいてる広井先生の新著。
    ・幸福は風土的なもの。死生観。
    ・自然とのつながりにより超長期的時間軸を得られ、その結果、今一瞬を生きれる。
    ・地球倫理の登場と個人の変容の必要性。

    0
    2021年09月09日

    Posted by ブクログ

     文明は進歩を遂げたが私たちはどこへ向かうのか。人類史は狩猟採集、農耕社会を経て産業革命以降の成長社会へと移った。  
     環境問題や格差の拡大が限界を示唆する。「第三の定常化」を提唱し持続可能な社会への転換を説く。経済成長の呪縛を超え無や意識の深化を重視する時代へ。量から質へと価値観を転じることで私

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    思っていた様子と違ったので、途中で何回か断念しそうになりました。話題の内容はあらかた入っているので、人新生みがあるのですが、個人的に展開する論理は空中戦のような印象を持ちました。それぞれの情報はいいものが多いので、ここに自分自身で考えるための話題収集にはとても良い気がしました。

    0
    2024年07月01日

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