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深海には、われわれの想像を超える生物が蠢いている。まったく光が届かない世界で、捕食者から逃れ、パートナーを見つけるために特化した視覚・聴覚・嗅覚、不思議な器官。海の男たちから「シーサーペント」とおそれられた巨大ウミヘビや日本の漁船が引きあげたニューネッシーの正体とは。文字通りメスと一体化してしまうビワアンコウのオス、スケスケ頭のデメニギス、生きた化石シーラカンス、ダイオウグソクムシの無個性という進化など、深海のモンスターたちの異様な姿と習性を、迫力の描きおろしイラストで紹介する。
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Posted by ブクログ
子供の頃、集めていた遊戯王カードに『海竜ーダイダロス』というのがあった。海竜の名の通り海中に棲むドラゴンのようなモンスターで、こいつを生贄にすると『海竜神ーネオダイダロス』という進化体が出せる。
当時は何も考えていなかったが、長じて後、そういえばあれは何故"ダイダロス"なんだろうと疑問を覚えた。ダイダロスといえばギリシア神話の建築家か何かで、ミノタウロスが封じ込められている迷宮を造った人だ。それが何故海竜なのか。
長年に亘る素朴な疑問が意外なところで氷解した。答は本書の中にある。遊戯王カードのネーミングはけっこう凝っていて、意外とモチーフに忠実なのだと変なところで納得してしまった。
Posted by ブクログ
かつて、シーサペントと呼ばれた目撃の大半は、ダイオウイカだったようで。絵画とイラストを比較して枕に。
マッコウクジラと戦うのが主ではなく、深海生物を主に紹介する。イラストは多いが写真はない。
いいんだけど最終章、シーラカンスでなんか壊れる。
ダーウィンのいう自然淘汰とは、生命とは変化ぜざるを得ないもので、むしろ生きた化石こそがダーウィンの理論を証明するものだと。
それはなるほどと思うが、進化論て色々物議を醸しやすくて、それも歴史的には政治の分野でいい道具に使われて来た過去があって、変化するから生き延びられる的な言い方は実は小泉純一郎氏が言ったことなのに一人歩きしたものらしいし、左翼からも右からも真っ当な学者がボコられたって恨みのオーラが渦巻くのは必要だったろうか。
全体的に良かったが、なんとなく最終章が失敗した感じ。
最終章を主にしたかったのなら、ちょっと構成が唐突だった。
怪奇な生物のイラスト
黒い紙に白い描線で描かれた怪奇な生物のイラストに惹かれて本書を購入した。話の内容はトリビアの寄せ集め的な感じで今ひとつ統一感がない。終章で社会情勢に対する主張が述べられるが進化生物学の立場から見るとそのように思えるのだな と感じた。
Posted by ブクログ
タイトルがキャッチーに流れすぎていて若干偽りがあるのだが、本書の正しい内容は副題にある「図説・深海の怪物たち」である。そう心得て読み始めても、初っ端から「この本のテーマはオオウミヘビである」と言われてまたタイトルを二度見することになった。順番に読むと、その意味するところやなぜこのタイトルなのかは徐々に腑に落ちてくるのではあるが、どうもこの著者はケレン味たっぷりな語り口がお好みのようである。それが許容範囲であれば軽い生物系読み物として楽しめるだろうし、合わなければ読みづらいことこの上ないだろう。
ちなみに「図説」の部分は、全て著者自らによるイラストレーションによる。他の書籍等で繰り返し目にしたことのあるような有名な写真もその模写を掲載するという徹底ぶりで、その辺りが著者のこだわりなのかもしれないがちょっと謎。ニューネッシーとかは世代なので記憶鮮明な部分でもあり、その謎解きが読めたのは思わぬ楽しいおまけだった。
あと、最後のシーラカンスの章では生物の話を離れて政治とか研究者とかについて自説を展開していたのだがこれが思わぬトンデモ話でちょっとびっくりした。最後の最後で筆が滑ったのか編集者のチェックをすり抜けてしまったのかわからないが、暴走で締めくくられてしまったのは後味が悪かった。ちくま新書的にはセーフなんでしょうかねえ。
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