世界は善に満ちている―トマス・アクィナス哲学講義―(新潮選書)

世界は善に満ちている―トマス・アクィナス哲学講義―(新潮選書)

1,980円 (税込)

9pt

怒り・悲しみ・憎しみ・恐れ……どんなネガティブな感情も、丁寧に解きほぐすと、その根源に「愛」が見いだせる。不安で包まれているように思える世界も、理性の光を通して見ると、「善」が満ちあふれている。中世哲学の最高峰『神学大全』を、教師と学生の対話形式でわかりやすく読み解き、自他を肯定して生きる道を示す。

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世界は善に満ちている―トマス・アクィナス哲学講義―(新潮選書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    【世界は善に満ちている】 山本 芳久 著

     またまたPodcastからの情報で恐縮です。トマス・アクィナスを扱っており、その参考文献として紹介されたものです。彼の思想を哲学者と学生による対話形式で明らかにし、「哲学講義」とありますが、とても読みやすく仕上がっています。

     トマス・アクィナスは神学

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ

    対話形式は、嫌われる勇気シリーズに触れてから割と否定的だったがこの本はかなり良い形になっていた。
    善の射程を伸ばしつつ、愛の形式を輪郭立てながら具体例を交え説得力を持たせる構成はすごく読みやすい。
    自己拡張性の考え方は、自身の置かれているライフステージによってはブッ刺さる内容で、自己肯定を自分自身の

    0
    2024年09月06日

    Posted by ブクログ

    授業で指定されて読んだ本。トマス・アクィナスの感情論が分かりやすく、かつ明確に示されていた。愛があらゆる感情の根源であり、欲望されうるものの心における刻印こそが愛。欲望されうるもの=善が自分の周囲に転がっている可能性に気づくことで自分から見える世界はより豊かなものになりうる。

    0
    2022年05月24日

    Posted by ブクログ

    トマス・アクィナスの「神学大全」という大作のうち、感情論にテーマを絞ってトマス哲学の核心的な位置づけと見なされる肯定の哲学という観点から講釈いただけております。哲学者と学生の対話形式で綴られていますので、取っつきやすくかつ日常的な例を挙げてながら進めているので、自分の経験とリンクさせて理解が深まる。

    0
    2022年02月17日

    Posted by ブクログ

    この本を読み終えると、ホントに「世界は善に満ちている」と思える。
    最初はなんか偽善的?なタイトルだなぁと思った。それに「トマス・アクィナス哲学講義」というサブタイトルが付いている。ものすごく難しそうで到底読みきれないと不安に思いながら手に取る。
    ページを開くと対話形式になっている。学生と哲学者。少し

    0
    2021年06月24日

    Posted by ブクログ

    中世ヨーロッパの哲学者トマス・アクィナスが記した『神学大全』のうち「感情論」にフォーカスして、教授と生徒の対話形式で人間の感情に関する洞察をなぞる本。
    つい先日、自分も「感性」について考察したいたこともあり、それはもうノリノリで読めた。
    トマスの感情論は感覚的な説得に依らず、論理的に心の動きを分析

    0
    2021年06月08日

    Posted by ブクログ

    「その意見は感情論だ!」と言う時、あなたはそれを理性や客観性を失った発言として、少し見下しているかも知れない。トマスアクィナスは、その感情論さえ、論理的に分析できるというのだ。その分析にどんな意味があるのか。どんな景色が見えるのかー この「不思議な哲学と本の世界」に飛び込んでみる。

    手始めに、トマ

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    感情が受動的なものであるという点、東洋哲学や心理学と共通の何かがある気がする。
    感情が生まれる過程を微分し解きほぐす説明に、感情の嵐に巻き込まれないヒントがありそうだ。
    心理学やらが新たな発見だと言っているようなものと近いのではないか。心の本質的なところは、すでに遠い昔に観想されていたのだなあ。

    0
    2022年11月30日

    Posted by ブクログ

    情動の根源は愛であり、愛がなければ感情が無くなり、世界に対して無関心になってしまう怖さを感じた。適切な情動は、どんなものであれ、善い感情であるという考えは勉強になった。悲しいという感情も、適切なものであれば、善いものなのである。

    0
    2022年02月22日

    Posted by ブクログ

    善(よいもの)に導かれた愛(好きという気持ち)がすべての感情のもとになる、というトマスの感情論をひも解いていくことで現代の私たちの生活をも照らそうとする内容。キリスト教神学の視点はほとんどなくて、宗教に抵抗のある一般層向けになっている。私は自己啓発的な話ではなくて神学のほうが読みたかったので肩透かし

    0
    2022年04月10日

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