昭和天皇独白録

昭和天皇独白録

天皇みずから「昭和」を生き生きと語っていた!

1990年12月号の月刊文藝春秋に掲載され、昭和天皇が自ら語った昭和史の瞬間として、内外に一大反響を巻き起こした第一級史料。

寺崎英成が記した「昭和天皇独白録」、寺崎のひとり娘マリコ・テラサキ・ミラーの「“遺産”の重み」の2部構成。
伊藤隆・児島襄・秦郁彦・半藤一利各氏による解説座談会も収録。

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昭和天皇独白録 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この独白録が東京裁判で天皇の訴追を免れるために作成されたのではないかとの憶測(秦郁彦)があるが、真相はわからない。ただ仮にそうだとしても、関係者の日記等との整合性からみても、事実を捻じ曲げているとは考えにくい。と同時に回想録の類の常として、本人の評価を貶めるようなことは書かれていない。その意味で一定

    0
    2024年01月01日

    Posted by ブクログ

    昭和天皇自身が、張作霖爆殺事件から終戦までの期間について語った記録。当時の様子が生々しく伝わってくる貴重な証言。
    やはり興味深いのは、昭和天皇が立憲君主であったのか否かという点だろう。
    天皇自身は自らを「立憲君主」と規定し、内閣の上奏するものはたとえ反対の意見を持っていても裁可、「もし己が好む所は裁

    0
    2012年07月16日

    Posted by ブクログ

    本の構成がすばらしい。 ?独白録、?マリコさんのエッセー、?討論会と多角的。 政治的な発言はネット上にはしない主義なので感想はひかえます。

    0
    2011年10月06日

    Posted by ブクログ

    独白録と寺崎氏の娘さんの手記、昭和史研究家の座談の三部構成。
    独白録は要所の解説付きで読みやすい反面、ここで取り上げられない論点は忘れられがちになる誘導的な側面がある。ここで語られたことは例えば原爆や東京大空襲のように語られなかった事を陰画のように浮き彫りにする。
    座談は昨今のように予定調和ではなく

    0
    2023年11月04日

    Posted by ブクログ

    戦前外交官を務め、戦後昭和天皇のお側に仕えた筆者が書き残した昭和天皇の太平洋戦争を振り返る独白録。本文書の位置付けについては解説で議論されており、何らかの意図を含んだものであったかもしれないが、天皇が何を思い、何を考えていたかを知れる興味深い一冊。
    また、本書をめぐる筆者と妻、そしてそれを世に出した

    0
    2022年05月06日

    Posted by ブクログ

    書店の皇室特集で購入。これが発表された当時にはまだぼくはその重大さがわかる歳ではなかったので初めて手にしたのだけど、いかに帝国憲法と現憲法の天皇の位置付けが異なるのか、やっと理解した気持ち。そして「ベトー」をとにかく避けて立憲君主たろうとする昭和天皇が、結論を現場役員から丸投げされて取締役会との整合

    0
    2018年02月12日

    Posted by ブクログ

    戦後70年が経ても領土問題に揺れ戦争責任を問われ人権問題の矢面に立たされる日本であるが、国際社会からは世界の安定への貢献を求められている。国民のほとんどが戦争を知らない世代となったからこそ、「なぜ先の大戦が行われたのか」「対戦はどのように終結したのか」「戦前戦中の天皇の存在はどのようなものだったのか

    0
    2016年03月29日

    Posted by ブクログ

    「昭和天皇が内輪話をされた、これはおもしろい、と思って読むのが一番素直」ではないかと座談会で伊藤隆が述べたようだが、そうだと思う。

    0
    2013年09月06日

    Posted by ブクログ

    2次資料なので何とも言えないですが
    天皇の政治的な置かれた立場や状況への見方など
    大変興味深かった。

    あとまず、昔の文章は格調高くて好き。

    0
    2012年05月01日

    Posted by ブクログ

    独白録の内容よりもむしろ最後の座談会の方が意味があるように思われ。
    独白録の読み方の正否ではなく、資料そのものへの冷静かつ構想力ある見方を歴史家と言われる方々がしているのか、その覚悟はあるのか、この方々に世論が左右されていないか、色々考えさせられる内容で、これを読むだけでも意味がある感ありです。

    0
    2024年03月24日

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