父滅の刃 消えた父親はどこへ アニメ・映画の心理分析

父滅の刃 消えた父親はどこへ アニメ・映画の心理分析

1,760円 (税込)

8pt

4.0

入院患者第1号だったA君の診療で父親との関係性に着目し、それを起点に日々の診察で「父親」を意識するようになった著者。父親との関係性はどうなのか。父性不在に陥っていないか。そして多くの映画を鑑賞する中において、「父親探し」がテーマの作品が多いことに気づく。アニメ・映画における父親像の変遷と消滅への道を分析しながら、現代における「父親探し」「父性回復」を分析。「父性」に着目し、横断的に鑑賞したアニメ・映画の論考は鋭く、アイデアも豊富で他の追随を許さない面白さ。一人ひとりの日本人、あるいはリーダーに対して、この時代を生きていくヒントを投げかける。
本書自体もエンターテインメントとして楽しめる画期的な一冊。

本書で取り上げているアニメ・映画作品

『ONE PIECE』『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』『スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望』『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリー・ポッター』『エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『クイーン・エメラルダス』『スパイダーマン』『スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲』『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』『ゲド戦記』『借りぐらしのアリエッティ』『フィールド・オブ・ドリームス』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『TIME/タイム』『ファミリー・ツリー』『幸せへのキセキ』『ハリー・ポッターと死の秘宝』『ジョーカー』『LOGAN/ローガン』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アド・アストラ』『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『運び屋』『インターステラー』『アナと雪の女王』『アラジン』『ゴールデンカムイ』『君の名は。』『天気の子』『万引き家族』『誰も知らない』『鬼滅の刃』ほか

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1584


    「海賊」の持つ、力強さ、たくましさ。法の外で自由に振る舞う自主性。「海の男」という言葉があるように、海賊が「男性的」「父性的」なものを象徴しているであろうことは、誰にも感覚的に理解できるでしょうが、「本当にそうなのか?」と言われると、具体的な証拠を示すことはできません。

     つまり反抗

    0
    2023年08月12日

    Posted by ブクログ

    ■父性とは?
    父親の影が薄い家庭で育った子供が、メンタル疾患や不登校になっている例が多い、とのこと。
    しかし、なぜ?
    それが、父性と関連がある、ということなのである。
    では、父性とは何か?

    規範、ルール、ビジョンを示し、社会での生き方を示すもの (p58)

    理想的な父親「Good Farther

    0
    2021年06月06日

    Posted by ブクログ

    【父性を取り戻せ!】

    面白かった。
    自分は父親の愛情不足の下に育ったと思うし、それによって「もっとこうあるべき」と常に強さを追い求めてきた。今もその流れの中にいると思う。

    父は昔ながらの昭和の男って感じで、家のことは母がやること、男は仕事、というような信条があったように思う。しつけも厳しかったし

    0
    2023年01月07日

    Posted by ブクログ

    父性の変遷について、日本や世界の映画史を題材に紹介
    観たことない映画も分かりやすく説明してくださるので、読みやすいし、
    映画が題材で、読んでて楽しいです

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    ◯現実社会での「父性の喪失」は、メタファーや象徴という意味において、「神の喪失」として表現されるのです。(119p)

    ◯自分で決断し、自分で行動し、自分で道を切り開いて生きていく。そんな生き方が要求される時代。(407p)

    ★2012年に出版された『父親はどこへ消えたか』に増補再版したもの。父性

    0
    2020年11月28日

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