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旅をしていると、誰かの家に誘われて食事をするということがある。
忘れえぬ人と料理の記憶の断片をめぐる17のエッセイ。
目次
はじめに ムチュジワサマキ――タンザニア
1 クスクス うちに食事に来ませんか――チュジニア
2 干拌面 ルーツに沁みる汁なし麺――華僑
3 マトケ マッシュドバナナが恋しくて――ウガンダ
4 アキー&ソルトフィッシュ ラスタおじさんの滋味――ジャマイカ
5 ヒン 九年越しの食卓――ミャンマー
6 インスタントコーヒー ご馳走させてもらえませんか――ロヒンギャ難民キャンプ
7 バーズィンジャーンマクリー ナスの素揚げが食べられるまで――シリア
8 平壌冷麺 臓腑を揺さぶる贅沢の味――朝鮮民主主義人民共和国
9 フィシーフ ウキウキしながらボラを食う――エジプト
10 イフタール 断食明けのまぜご飯――バングラデシュ
11 ゴヴェヤユハ スープの冷めない距離――スロヴェニア
12 クゲリス 時代を語るポテトプリン――リトアニア
13 ツェドメモクモク カタチのちがう蒸し餃子――ラダック
14 ブンナ アラビカコーヒーの森へ――エチオピア
15 年菜 おせち料理に願いを込めて――香港
おわりに 名もなき料理――ドイツ
食べることの根拠をめぐる旅 藤原辰史
Posted by ブクログ 2021年05月18日
仲良くなったネパールの友達からも
仲良くなったブルキナファソの友達からも
仲良くなったケニヤの友達からも
再会したときのあいさつは
二つ
元気?
もう一つは
ご飯食べた?
ふと
身の回りを見渡した時に
いつも 誰かお客さんがいて
それが突然のお客さんでも
いつもとかわらないペースで
はい 食べて行...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月28日
単なる旅ごはんの紹介にとどまらず、毎回深く考えさせられる中村安希さんの紀行本。軽ーく使われる「おもてなし」って言葉には感じる違和感はこれかと膝を打ったぜ、今回は。
もてなすって、主客ともにこんなに覚悟がいることだ。人ひとりの心も胃袋も預かるんだものな。だけど同時に、難しく考えすぎず、いまできる最大限...続きを読む
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