2017年に開催された公開シンポジウムの産物。総勢8人の研究者がオノマトペの謎に多角的に迫る。よくまとまっており、入門書としてはthe best of the bests。
外国語のオノマトペはどうなっているか。外国人にとって日本語のオノマトペは難しいのか。オノマトペはことばの習得に役立っているのか。なぜ赤ちゃんことばに似ているのか、などなど。コラムでは、日本の漫画やアニメで多用される擬情語(クヨクヨ、ゲンナリ、ドヨーン)にも言及している。
日本語からオノマトペをすべて抜いてしまったら、いかに味気ない言語になりはててしまうか。オノマトペの凄さも実感させてくれる。