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Posted by ブクログ 2020年11月25日
2020年刊の谷川俊太郎さんの最新詩集。
『ベージュ』というタイトルは88歳になられたので米寿と、薄茶色のベージュをかけ合わせたものらしいです。
この詩集は、私には難解なものも多かったです。
今までに読んできた、選詩集のような、読んですぐに意味がわかる愛読したくなるような親しみを覚える詩は少ない...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月03日
谷川俊太郎の詩は谷川俊太郎という感じがする。詩にも文体がある。とくにひらがな詩に顕著だが、言葉とのあたたかなかつゼロにならない距離感(あるいは自分や他人との)がそう思わせるのかも知れない。その辺は『色即是空のスペクトラム』や『何も』などによくあらわれている。
『にわに木が』この詩の核心は中段にある「...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月25日
感受したことを言葉にできることって、難しい。
言葉と別れて より
広々とした青空のどこかから
白い雲のひと刷毛が現れて
風に流れるいとまもなく
すぐ消え失せるのを赤ん坊が見ている
老人の私もそれを見ているが
赤ん坊と違って私はそれを言葉で見る
その情景は私の内部から外部へ跳ぶ
私の中ですでに時...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月20日
谷川俊太郎さんの、88歳の詩集。エッセイのようでもあった。
装丁は淡いベージュと水色。好きな組み合わせです。
(もちろん米寿とかけてるのだろうけれど)
詩は難解そうだな、と読んでいくと、次第に頭の中に情景が浮かんできた。
身の回りのことだけでなく、詩人には世界のどこかで起きている悲劇も詩にした。
あ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月01日
たまに谷川俊太郎さんの詩集を
読みたくなるような夜もある
ベージュ(米寿)を迎えると世界はこのように見えるのだろうか…
若さとさよならした事を忘れ 見慣れたものに安堵したり
今日は誰と会うんだっけ?と忘れてしまう事に快感を覚え
“ただここにいる”という事を喜ぶようになり
遠くから聴こえてくる音...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月12日
この人の作品に限らず、“詩”という文学形式は苦手だ。絵画で言えば“抽象画”に相当するのだろうか? いや、少なくとも日本語で書かれたものは表面的な意味は追えるから、なにが描かれているかすらわからない抽象画とは違うか。本書も単語レベルでわからないものはないが、段落単位や全体として見ると「なにこれ?」とな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月29日
米寿、姿、表現方法は違っても、この年齢を重ねたかたはこういう心持ちで過ごしておられるのかな…。過去現在そして、老いについて、枯れてゆくことも生き様だという限りのないなにかを感じました。
特に「にわに木が」という詩、心掴まれ何度も読んでしまいます。
「わたしは
うん
どこか
とおくへいきたいのだ...続きを読む
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