ネタバレ
Posted by ブクログ
2020年07月26日
名前に「猫」の字は入っていないのに何で乳母「猫」かと思いきや、猫みたいな目してるからかと。
寧ろ鮎子さんだから魚じゃんという。
(最初はフナ子とも言われてた……猫から離れていく)
最近は火事で家なしになる女性の話をよく読んでいる気がする。
この主人公の場合は、ベビーシッターとしては凄腕だという強み...続きを読むがあったから、まだ救われている方。
しかもセレブ御用達なこともあって英語も大丈夫。
アンティークも多少分かるし、健康体。
大食いなのが少ない欠点の一つか?
亡き姉の子(要は甥っ子)を引き取ることになった教授に請われてベビーシッター兼婚約者のふり、しかも親戚のお家騒動にまで引っ張り出されて大忙しの主人公。
謎も事件も乳母にお任せなんて紹介されているが、彼女は凄腕のベビーシッターであって名探偵ではない。
謎解きは彼女一人の力というより、教授との二人三脚で乗り切っているのが正しい。
まあこれで謎解きまで完璧にこなされては人間離れしてしまうので、これくらいがいい。
時には探偵、時には助手と教授と交代しつつ謎に挑むのはいいバディ制だったなと思う。
謎解き要素はあるけれども、メインは子育て話の方かなと個人的には感じた。
現代の事情も交えつつ鮎子なりの子育て理論、色々考えさせられるものがあった。
理想論かもしれないけれど(何しろこちらは子育て経験がないのでジャッジができない)
子育てお仕事小説として読んだ感じだ。
なかなかに内容が濃い。
主人公のキャラクター性、現実離れしたイケメンに、そのイケメンに対するファンクラブの存在などなど少女漫画にありそうな設定で読みやすくありながら、お仕事小説として充実した内容。
読みやすいのに、しっかりした話だったと思う。
謎解きは暗号解読な感じ。
ただ後半の話はさておき、序盤のは少し取って付けた感じはあった(だから子育て話と最終的には判断)