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核問題の権威の国際政治学者による、戦慄のシミュレーション。東アジア最大の危機はいかにして現実化しうるのか。
2020年、米朝間で核戦争勃発。北朝鮮による韓国旅客機撃墜に始まる悪夢のシナリオ。各国政権中枢の動きを実名で描く。
著者ジェフリー・ルイスは核拡散と地政学についての世界的権威。中国・北朝鮮・イランなどの核兵器計画を知悉し、国際政治学者として核問題に関する研究・提言を行っている。その知見を総動員し、北朝鮮の核の脅威がいかにして現実となるかをシミュレーションした初のフィクションが本書。
2020年に起こった核戦争をアメリカ議会の委員会が調査・報告したレポートという体裁で、各国政府内部の意思決定プロセスや危機管理の危うさを詳細に記述、核攻撃が現代都市に及ぼす惨事も描き出している。
Posted by ブクログ 2020年12月14日
国民を第一に考える立場の世界経済大国のアメリカ大統領でさえ、その日の機嫌に左右されるから、部下は上司の機嫌を第一に考えて行動する。これは田舎の中小企業でも行われていること。ホワイトハウスのスタッフでさえも、庶民と似たようなことで振り回されていることが親近感を湧いた。
すれすれの外交はちょっとしたこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月10日
文在寅が、民間機が撃墜されたことに対する報復として金一族の邸宅へのミサイル攻撃を選択することは流石にないと思うが、近年の米韓関係の悪化を考慮すれば、米国に事前通告なく何らかの措置に踏み切る可能性は十分あると思う。
他にも米軍が北朝鮮による核先制攻撃を想定した作戦を練っていかったことなど、あり得ない...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月20日
現実の二〇二〇年三月には、ここで描かれているような核戦争は幸い起きなかったが、このような些細な出来事からの齟齬の連鎖から北朝鮮が先生核攻撃に至る可能性は、北朝鮮の核兵器開発、弾道弾開発の進展と共に高まっている。「こんなことはおきなかった」ではなく、「これから起こりえる(確率が増えていく)」未来予想図...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月03日
文字通り、アメリカと北朝鮮の核戦争を描いたシミュレーション。ドキュメント形式の小説になっている。2018年8月7日までは事実を描いており、その後が創作になっている。
そうなんだよね。お互いの事を全く信用していない、アメリカと北朝鮮。そこに、不確定要素の韓国が絡むと、こういう不測の事態を招きかねない...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月15日
前半は、いやいや、そんな偶然や思い込みからの行動が重なる訳は、とツッコみながら読んでいた。そして後半、アメリカに核ミサイルが落ちた後を描く場面で、悲惨さを訴える市民の証言が続き、何をテーマにした小説なのか、と考えた。著者のあとがきにあるように、テーマの一つは、核兵器の悲惨さを、より身近に感じてもらい...続きを読む
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