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民主主義や法の支配が失われ、リベラルな国際秩序が失われつつある世界はどこに向かうのか?
日本を代表する知性を結集し、再び動き始めた「地理」と「歴史」で世界を理解する視座を提示。
「ポスト・マッキンダー」時代の地政学を示す。
トランプ米大統領が進める「アメリカ・ファースト」の政策や、中国の急速な軍備増強、ブレグジットなどによって、世界政治の不透明性が増している。
そもそも冷戦後の世界は、リベラルな国際秩序が発展し、また民主主義や法の支配、人権というような普遍主義的な価値が世界に拡大してくことが想定されていた。しかしそのような楽観的な国際秩序観はいまや後退し、世界のそれぞれの地域で、力がものをいう地政学が回帰している。
地政学の視座は、戦後長い期間、日本では忘れられていた。他方で、グローバル化が進み、相互依存が進展した現在における地政学は、一世紀前にイギリスの地理学者マッキンダーが想定していたものとは似て非なるものである。
本書では、それを「新しい地政学」と称して、そのような「新しい地政学」の誕生と、それにともなう国際秩序の変化を、当代気鋭の研究者たちが様々な角度から明らかにしていく。
Posted by ブクログ 2022年03月09日
非常に勉強になる良書。読み終わると、確実に知識が増え、少し世の中がクリアに見える。地政学の重要性は、ロシアによるウクライナ侵攻でまさに感じている所だが、我が国にしても、近隣諸国との関係性には常から課題を抱えたままだ。
ランドパワー、シーパワーという用語に加え、ハートランド、それを巡って衝突し易いリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月18日
ロシアのドゥーギンの論考がウクライナ侵攻後に読むと、プーチンの思考様式なのではないかと思わされる。いわく、ドイツ、イランとの友好関係を築き、日本に対しては北方領土を返還することで内政上影響を与えようとする。
またFOIPの発想として、リムランドへの影響力を高めつつ、シーパワーとして航行自由原則を維...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月10日
アルバート・ハーシュマンによる分析
一国と他国との間に交易が成立すると、厚生効果と影響力効果の2種類の効果が生じる。
「厚生効果」とは、貿易や金融取引のありかたが、関係国のGDPや雇用などで測定される経済的厚生に及ぼす効果をさす。
自由な市場における競争が、経済的厚生を向上する上で望ましい。
国...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月13日
国土は引越しできないので、日本はずっと朝鮮半島の隣。中国のご近所さんで居続けなくてはならない。その地理的要因が政治にも影響する。
そういった地政学を現代の視点で考察したような本でした。
世界的規模で概観すると日本の特異性がよくわかる。
日本は人口減が問題だけど世界的には人口爆発が問題だし、貧困と紛...続きを読む
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