安保論争

安保論争

825円 (税込)

4pt

4.3

現代の世界で、平和はいかにして実現可能か。日本の安全は、どうすれば確保できるのか──。安保関連法をめぐる激しい論戦にもかかわらず、こうした肝要な問いが掘り下げられることはなかった。これらの難問を適切に考えるには、どのような場合に戦争が起こるかを示す歴史の知見と、二一世紀の安全保障環境をめぐるリアルな認識とが、ともに不可欠である。国際政治・外交史の標準的見地から、あるべき安全保障の姿と、そのために日本がとるべき道筋を大胆かつ冷静に説く、論争の書。

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安保論争 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月17日

    2015年の安保法制の成立背景と意義を冷静に振り返ることができる良書でした。
    大学の学生たちに噛んで含めるように語りかけているような、平易で丁寧な文章です。著者の教え子達への深い愛情を感じます。
    日本国憲法は何度か読んだことはありましたが、国際協力について強いコミットが表現されていることに、著者の指...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月07日

    【外交によってどのように平和の実現が可能なのか。また、外交によって可能なことと、外交によって不可能なことは何なのかを知ることが、不可欠となる。外交とは魔法と同じではない】(文中より引用)

    2014年から2015年にかけ,右派・左派の双方から激しい言葉の応酬が見られた安保関連法の制定過程。噛み合わな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月11日

    平和のために軍事力を持つことが必要という、一見あべこべのように感じていた理論を、わかりやすく説明してくれた本。今までの世界の歴史から、今の国際情勢、日本の立場について知れたし、理想論だけでなく現実的に世界を見て日本がどのようにあるべきかを示してて、かなり勉強になった。

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    Posted by ブクログ 2016年09月23日

    安保法制について踏み込んだ話はしてないけどなんで安保法制がこんだけ反対を受けてて、なんで自分はそれでも賛成なのかってのがわかりやすく書かれてていいし、日本の今後の安保政策はいかにあるべきなのかってのを考えるヒントをくれる。今度は『安保法制』みたいなテーマでそれぞれの条文がなぜ必要と思うか突っ込んだ議...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月26日

    「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」「われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月21日

    著者の細谷雄一氏は、国際政治史、イギリス外交史を専門とする国際政治学者で、2014年より国家安全保障局顧問も務める。
    著者によれば、2015年夏に繰り広げられた安保関連法に関する論争において、安保関連法に反対する人々は、この法律を成立させれば、アメリカが将来行う戦争に日本が巻き込まれて国民の安全が脅...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月06日

    「安保論争」について。日本の平和主義はどうあるべきかという議論は、当然、我々が今どのような世界を生きているのかといったリアルな認識が基礎となるべきであり、また歴史をきちんと踏まえなくてはならないという当たり前の主張がなされている。

    しかし、この当たり前の主張がときに感情的な言論に押し流されてしまう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月23日

    国際政治の専門家による、安全保障の話。安全保障についての意見には賛同できる。また、わが国の安保論争について、歴史的な説明はよく纏まっており、参考になった。
    ただ、いろいろな人が言っている言葉や意見が多く掲載されているが、著者がそれを使って何を言おうとしているのか曖昧なところがある。やや、論理性、学術...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年02月25日

    結果的にめちゃくちゃタイムリーなテーマとなったが、刊行年がやや古いため、現在進行中の出来事であるロシア-ウクライナの問題は当然ながら取り上げられていない。

    おそらく本書は安倍内閣時のいわゆる「周辺事態法」に触発されて書かれたのだろうけど、そのカバーする範囲はかなり広く終戦から現在までをリアリズム的...続きを読む

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