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「60年後庚午の元旦にまたこの海で落ち合おう」。そう言って別れた人魚と、人魚に娶られ不老不死の身となった人間・キヨが再会したのは、59年後の元旦。2人はキヨの営む薬屋で、約束よりも1年早い蜜月生活を始めます。一見仲睦まじい人魚とキヨですが、お互いに明かしていない胸の内があり……。
怪我を負って死にかけていたところを人魚に助けられ、それから長い時を生きてきたキヨ。大事な人を看取ることに疲れた彼は、59年の間人魚を待ちながら、不老不死の呪いを解く方法を探していました。
一方、キヨと出会う前は悠久の孤独の中に生きていた人魚。死んだ自分の仲間を弔ってくれたキヨのことが気になり、それからキヨのことを見守り、時たま陰から手を貸し、としているうちに「見るだけじゃ足らずもっと傍に行きたくなったんだ」という無垢な言葉が胸に刺さります。始まりはどこにでもある恋の形に似ていながら、その結果は“永遠の生を相手に強いる”という絶望的な落差が辛く悲しい……。人外BLでも、「不老不死の運命」をここまでシビアに描いた作品は初めてではないでしょうか? それだけに「わたしはおまえよりコンマ一秒でも長く生きて最後の人魚を見届ける」というキヨの言葉に涙を禁じ得ません。
その羽根の色が美しければ美しいほど強い毒を持つ鳥人・鴆(ジェン)と人間の愛憎を描いた『鴆 -ジェン-』(プランタン出版)や、人ならざるものが訪れる旅館で働く人間と常世の王の切ない純愛物語『極夜』(プランタン出版)など、ファンタジーBLの傑作を多く世に送り出してきた文善やよひ先生。本作でもその魅力が余すことなく披露されています!
もうどんどん真相が出てくる度に切なくなって…最後にこうなったのかな…ていう場面があって、泣いてしまった。
人間だって案外しぶとい生き物なんだよな〜…。
お話と絵がとても良かった〜!初読み作家さんでしたが、他の本も色々読みたいと思います!!
他のかたのを見ると良さそうな感じだったんだけど、私の読みが足りなかった?!
何か期待しすぎてしまったのか拍子抜けw
題材はすごく良かった。人魚とかエモいw
ただ題材とストーリーと人物像がそれぞれ良すぎたのかカチッとこなかった~(残念)
見ているだけで楽しかった。
けど、一緒になったらもっと楽しくて、欲がでちゃった。
っていうわだつみがとても可愛くて切なくて好きです。寄り添うふたりが愛おしい綺麗なお話。
Posted by ブクログ 2020年12月28日
▼あらすじ
不老不死の人魚に、女と間違われ嫁にもらわれた男・キヨ。人魚の力により死ねない体になったキヨは、悩みながらも、終わりのない生を2人で寄り添い過ごしていた。一方、キヨを深く愛する人魚だったが、彼にはある秘密があり…?
『鴆‐ジェン‐』が話題の実力派・文善やよひが紡ぐ、種族を超えた純愛幻想奇譚...続きを読む
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