現代日本の思想 その五つの渦

現代日本の思想 その五つの渦

902円 (税込)

4pt

4.2

恐慌、侵略戦争、そして敗戦。この苦悩にあえぐ現代日本の現実を、何らかの形でゆり動かしたものは何か。その代表として、白樺派、日本共産党、生活綴り方運動、北一輝らの昭和維新の運動、戦後世代の五つをあげ、そこに体現された諸思想――観念論、唯物論、プラグマティズム、超国家主義、実存主義――の性格と役割を明らかにする。

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現代日本の思想 その五つの渦 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久野収・鶴見俊輔の両氏による1956年に共著。白樺派、日本共産党、生活綴り方運動、超国家主義(北一輝とか)、戦後の世相の5つに対して、鋭い分析が加えられる。本書刊行時、久野さんは46歳、鶴見さんに至っては34歳ということにまず驚く。

    超国家主義は久野、それ以外は執筆が執筆している。あとがきによると

    0
    2021年10月25日

    Posted by ブクログ

    現代というのは本書が書かれた1956年のことである。戦後派の思想として、最後に実存主義でしめるが、それに至る過程として、白樺派に始まる日本の観念論、日本共産党に始まる日本の唯物論、生活綴り方運動に始まる日本のプラグマティズム、戦争に向かっていく日本の超国家主義、について、公平な立場で論考。古い本では

    0
    2017年11月26日

    Posted by ブクログ

    「過渡期掲示板」という掲示板で管理者の「高望み」さんにより紹介されていました。「僕個人が、1980年代前半から思想的に彷徨いながら、ようやく去年辺りからつかめてきた近現代の日本の思想構造について、すでにこの本はあますところなく定式化していたこと自体は、たんに個人的な回り道の問題にすぎません。しかし、

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    恐慌、侵略戦争、そして敗戦。
    この苦悩にあえぐ現代日本の現実を、何らかの形でゆり動かしたものは何か。
    その代表として、白樺派、日本共産党、生活綴り方運動、北一輝らの昭和維新の運動、戦後世代の五つをあげ、そこに体現された諸思想――観念論、唯物論、プラグマティズム、超国家主義、実存主義――

    0
    2011年05月15日

    Posted by ブクログ

    戦後民主主義を領導した思想家として知られる鶴見俊輔と久野収が、現実と密接にかかわる日本の思想史の五つの潮流について論じている本です。

    本書でとりあげられている思想は、白樺派の観念論、日本共産党の唯物論、「生活綴り方運動」にみられるプラグマティズム、北一輝らの超国家主義の思想、「戦後派」の意識に根づ

    0
    2022年10月31日

    Posted by ブクログ

    昭和31年初版にもかかわらず言葉遣いに引っかかることない読みやすさ。
    歴代の思想家・実践家たちの いい仕事っぷりに感服。
    特に、「日本のプラグマティズム」と「日本の超国家主義」は読んだあとの満足感が高い。

    0
    2012年10月27日

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