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Posted by ブクログ
幽霊の見える少年:明生と、過去の出来事がきっかけで職を辞した須賀原。現世に未練がある幽霊の想いを汲み取り、送り出していく連作ものである。明生の腕に触れることで須賀原は幽霊を見ることができる。
ホラー要素というより、人生の後悔や生きている人、亡くなっている人双方の心情に迫った内容。
犬や池で亡くなった少女のように同情するエピソードもあるが、圭子のエピソードのように、読んでいるこちらが恥ずかしくなるような「死に方」もあり、飽きずに読み進められた。
終章では須賀原本人の過去の伏線回収に至る。心がギュッとなるような思いだった。
坂木司『和菓子のアンソロジー』に参加した作家であり、こちらの作者がその本で書いた『トマどら』がとても面白かったので本書を読もうと思った。
文体も読みやすく、また他の本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
死者が見える少年と、ある少年の死に自責の念を抱えている男性の出会いの物語。
死後もなお現世に留まっている死者の「やり残したこと」を推測し、2人で解決に導くことで、死者の成仏を手伝う。
全5章+終章で構成されるエピソードは、基本的には後味が悪くなくスッキリ終わるので、安心して読める小説。個人的に好きだったのは、「犬」の短編エピソード(秋の桜)。
主人公の抱く「自責の念」について、何度も匂わせで出てくるのが若干鬱陶しい(わりと冒頭で予想できるようになっているので余計)。
テーマは重いけれど、わりと淡々と進むので、さらっと読みたい人にはおすすめの本。
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