残留日本兵 アジアに生きた一万人の戦後

残留日本兵 アジアに生きた一万人の戦後

946円 (税込)

4pt

3.9

「恥ずかしながら帰って参りました」――。残留日本兵といえばすぐに思い浮かぶのが、横井庄一や小野田寛郎、そして、“水島上等兵”。彼らの苦難の歳月は、自伝をはじめ多くの書籍や映像で描かれてきた。だがいずれも悲劇の英雄として語られ、時々で話題を集めたにすぎない。本書は、アジア各地で綴られた全記録を辿り直すことで、「大日本帝国崩壊後」の残留日本兵たちの真の姿を明らかにする、初の試みである。

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残留日本兵 アジアに生きた一万人の戦後 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本書で取り上げられた方々の“戦後”は様々である。且つ、膨大な人数の一部である。
    日本に帰らなかったのには、一人一人の人生があり、理由がある。
    「『生きるため」に「残留」』を選んだ人生を想う。

    0
    2017年04月23日

    Posted by ブクログ

    残留日本兵といえばすぐに思い浮かぶのが、横井庄一や小野田寛郎。
    しかしその他にもたくさんいた。100人以上もの人の手記を集め、分析。
    これは貴重な資料だ。

    0
    2014年11月02日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦以降、様々な理由から日本に帰国せず
    現地に残留した日本兵の実像を、
    数多くの人物を紹介する形で説明する一冊。
    サンプル数が多く、またそれらがよくまとめられており、
    当時の社会や国際環境についても触れられていてわかりやすい。
    特にインドネシアや中国で残留日本兵が果たした役割について
    興味

    0
    2012年11月30日

    Posted by ブクログ

     残留日本兵というとまず思い出す,グアムの横井さんやルバング島の小野田さん。しかし彼らは一万人いた残留日本兵の中ではきわめて特殊な例で,決して残留日本兵を代表するものではない。
     本書は,アジア各地で,現地人とつながり,現地に溶け込んでいった,一般の残留日本兵の歴史をまとめたもの。一万人のうち個人史

    0
    2012年10月03日

    Posted by ブクログ

    116
    毎年終戦記念日のある8月になると太平洋戦争の事を考えさせられる。
    なるべく当時の関係する本を読んでいるがこの本も面白かった。横井さんや小野田さんだけじゃないんだよなあ。

    0
    2013年05月29日

    Posted by ブクログ

    残留日本兵自体への評価ではなく、あくまで本自体への評価をすればあまり面白いものではない。
    厳しく言えば「事実」的記載が羅列されているだけで、学者の仕事としてはその基本的前提を著作としてしたためただけと言えなくもない。
    ただこの分野の研究が未だ進んでいないがための結果かもしれないが、そうだとするとそれ

    0
    2012年09月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    横井、小野田に表象されるイメージの実像を丹念に辿り、残留日本兵「像」を一新する快著。敗戦後、「外地」に留まった日本兵はおよそ一万人!単一の認識に還元不可能な千差万別の人生が存在する。丁寧な取材に基づくルポルタージュ。

    0
    2012年10月02日

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