芭蕉 最後の一句 ──生命の流れに還る

芭蕉 最後の一句 ──生命の流れに還る

1,705円 (税込)

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旅に病んで夢は枯野をかけめぐる──松尾芭蕉、最後の句として知られる死の四日前深夜の「病中吟」である。日々旅にして旅を栖とした俳聖の、最期のイメージに相応しい。けれども実はその翌朝、弟子二人を枕頭に呼び「清滝や波に散り込む青松葉」を遺している。「改作」というのだが、これこそが辞世の句である。「不易流行」「軽み」そして最後の一句へと、境涯深まる芭蕉最晩年の五年半に焦点を当て、その実像に迫る。

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芭蕉 最後の一句 ──生命の流れに還る のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    松尾芭蕉の最後の句は、
    「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」
    ではなくて、
    「清滝や波に散り込む青松葉」
    であるという。6月に詠んだ「清滝や波に塵なき夏の月」の改作が最後だなんてイメージが壊されたが、俳句は「読み込み」が前提の芸術なのだから、論旨に付き合おうではないか。この句は嵯峨の奥の清滝川を詠んだも

    0
    2011年11月04日

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