あらすじ 旅に病んで夢は枯野をかけめぐる──松尾芭蕉、最後の句として知られる死の四日前深夜の「病中吟」である。日々旅にして旅を栖とした俳聖の、最期のイメージに相応しい。けれども実はその翌朝、弟子二人を枕頭に呼び「清滝や波に散り込む青松葉」を遺している。「改作」というのだが、これこそが辞世の句である。「不易流行」「軽み」そして最後の一句へと、境涯深まる芭蕉最晩年の五年半に焦点を当て、その実像に迫る。 ...続きを読む \ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります レビューを書く 感情タグBEST3 #ドキドキハラハラ #タメになる #怖い すべてのレビュー ネタバレのみ 評価の高い順 新しい順 並び替え 評価の高い順 新しい順 次へ 〉〈 前へ1~1件目 / 1件 Posted by ブクログ 松尾芭蕉の最後の句は、 「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」 ではなくて、 「清滝や波に散り込む青松葉」 であるという。6月に詠んだ「清滝や波に塵なき夏の月」の改作が最後だなんてイメージが壊されたが、俳句は「読み込み」が前提の芸術なのだから、論旨に付き合おうではないか。この句は嵯峨の奥の清滝川を詠んだも...続きを読むのだが、青松葉がどこまでも流れていくさまは松尾芭蕉そのものと重ね合わせることで深い感慨を覚える。 0 2011年11月04日 次へ 〉〈 前へ1~1件目 / 1件 芭蕉 最後の一句 ──生命の流れに還るの作品詳細に戻る 「小説」ランキング 「小説」ランキングの一覧へ