無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ノンフィクションライターの著者が、中学生くらいの子たちに向けて、ノンフィクションの書き方を教えてくれる本。とは言っても、多くはテーマを決めて調査する方法で、ノンフィクションに限らず、学校のレポートやルポ、論文やら小説やら、どんなものにも共通することが多い。フィクションを書くにしても、何かについて書くために必要なノウハウや心構えが揃っている。
個人的には、第五章「さあ、書いてみよう」が面白かった。テーマを決める、本やインターネットで調べる、現地に行く、人に話を聞く。こういった調査方法に関しては、割と類書でもけっこう見かけるし、テーマの掘り下げ方なんかは、それだけでもっと詳しく書かれたものも読んだことがあった。ただ、実際に文章にするあたって、どんな文体で書くのかについて書かれた五章は、自分自身、自分の作品を読むうえで気をつけようと改めて思うような内容だった。
著者が問題にするのは、自分が調べた出来事について、誰のどんな立場から語るのかということだったのだと思う。それは、文章の中では、誰視点で書かれるか、つまり、文章の主語で決まる。
「私」を主語に書かれた文章は、「私」を視点にしているし、同じ「私」視点でも人から聞いたことを伝えようとすれば、「伝聞スタイル」になる。文章を自然にするために「彼」「彼女」を主語にして、「彼」「彼女」視点で書くこともできる。
要するに、一人称で書くのか、三人称で書くのかということなのだが、思うに、自身ノンフィクションライターとして、様々な人の言葉に接していく中で、どのように書くのかを考えてきたからこその文章感覚を伝えようとしているように感じた。だからこそ、どのような書き方にせよ、「その人の身になって考える」ことを大切だと著者は言う。
二章や六章でも言われている通り、実際、文章を書くときに一番悩むのは何を書くか、何をテーマにするのかだと思う。実は、そこが決まれば、あとは何をすればいいのか案外と決まってくる。テーマの決め方のところでも著者は言っている。
では質問です。
あなたには知りたいことがありますか?
人に伝えたいことがありますか?
会って話を聞いてみたい人はいますか?
記録に残しておきたい体験はありますか?
もしすぐに思い浮かぶならば、あなたはとてもラッキーです。それがあなたのテーマです。
そんな「とてもラッキー」な人はなかなかいないと思う。そうではない人が、この本を読んで、そんなテーマを見つけて、文章にすることに少しでも憧れてくれたら、嬉しい一冊だと思う。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
試し読み
ビジネス・実用