【感想・ネタバレ】調べてみよう、書いてみようのレビュー

あらすじ

『絶対音感』『セラピスト』の最相葉月氏による、子どものための文章教室。テーマの決め方、調べ方、文章の書き方の極意がわかる、調べ学習の必読書です。第1章 調べる力と書く力 第2章 テーマを決めよう 第3章 さあ、調べよう 第4章 ひとに会って話を聞こう 第5章 さあ、書いてみよう 第6章 書くことの意味って

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Posted by ブクログ

小中学生向け、書きたいテーマの作り方、インタビューお願い方法と作法、書き方の解説。

1.企画書を書く
①タイトル②テーマ③キャッチコピー④テーマ決定理由⑤話を聞きたい人⑥知りたいこと調べたいこと

2.インタビューお願いの作法
①基本は郵送依頼、企画書とともに具体的な質問項目も記載する。
②インタビュー後に御礼状を書く(いつ原稿完成し、確認してもらえるかの連絡。新たな質問もしやすくなる。)

が参考になった。

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2023年01月13日

Posted by ブクログ

ノンフィクションを書こうとしている小中学生に強くすすめたい本。学校の先生が読むと「調べて書くこと」を教えるためのヒントがたくさん見つかります。

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2021年03月20日

Posted by ブクログ

北九州市のノンフィクション受賞作品を引用しながら、「テーマを見つけて、調べて書く」ことを、分かり易く教えてくれる。ついつい、おとなは子どもにテーマを押し付けがちだが、そんなことしてはいけないんだと改めて痛感。私は、学校司書という職業柄この手の本を多く読んでいるが、この本は秀逸。シンプルで核心がきちんと押さえられているので、児童や生徒、学生が読むのはもちろん、指導書としても役立つ。

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2015年06月18日

Posted by ブクログ

やっぱ最相さんの本はおもしろいな。そもそものやさしい人柄が文章から伝わってくるって、そんな作家さんはなかなかいない。
この本についていえば、ものごとについて調べる、書くということについてとことんやさしい言葉で書かれていて、そのあたりの仕事を目指すひとにとってはもちろん、そのつもりがなかったひとでも、ライターっておもしろそう、と思ってくれそうな、そんな気がする。

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2015年04月29日

Posted by ブクログ

児童向けノンフィクションの書き方本。取材や依頼書のくだりとか、企画書の書き方とか、オトナにとっても大事な要素が盛りだくさんで、とても参考になりました。書くことが好きなんだよなあ、という最相さんの人柄がにじみ出るような好文章だったな

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2017年09月15日

Posted by ブクログ

ノンフィクションライターの著者が、中学生くらいの子たちに向けて、ノンフィクションの書き方を教えてくれる本。とは言っても、多くはテーマを決めて調査する方法で、ノンフィクションに限らず、学校のレポートやルポ、論文やら小説やら、どんなものにも共通することが多い。フィクションを書くにしても、何かについて書くために必要なノウハウや心構えが揃っている。

個人的には、第五章「さあ、書いてみよう」が面白かった。テーマを決める、本やインターネットで調べる、現地に行く、人に話を聞く。こういった調査方法に関しては、割と類書でもけっこう見かけるし、テーマの掘り下げ方なんかは、それだけでもっと詳しく書かれたものも読んだことがあった。ただ、実際に文章にするあたって、どんな文体で書くのかについて書かれた五章は、自分自身、自分の作品を読むうえで気をつけようと改めて思うような内容だった。
著者が問題にするのは、自分が調べた出来事について、誰のどんな立場から語るのかということだったのだと思う。それは、文章の中では、誰視点で書かれるか、つまり、文章の主語で決まる。
「私」を主語に書かれた文章は、「私」を視点にしているし、同じ「私」視点でも人から聞いたことを伝えようとすれば、「伝聞スタイル」になる。文章を自然にするために「彼」「彼女」を主語にして、「彼」「彼女」視点で書くこともできる。
要するに、一人称で書くのか、三人称で書くのかということなのだが、思うに、自身ノンフィクションライターとして、様々な人の言葉に接していく中で、どのように書くのかを考えてきたからこその文章感覚を伝えようとしているように感じた。だからこそ、どのような書き方にせよ、「その人の身になって考える」ことを大切だと著者は言う。

二章や六章でも言われている通り、実際、文章を書くときに一番悩むのは何を書くか、何をテーマにするのかだと思う。実は、そこが決まれば、あとは何をすればいいのか案外と決まってくる。テーマの決め方のところでも著者は言っている。

では質問です。
あなたには知りたいことがありますか?
人に伝えたいことがありますか?
会って話を聞いてみたい人はいますか?
記録に残しておきたい体験はありますか?
もしすぐに思い浮かぶならば、あなたはとてもラッキーです。それがあなたのテーマです。

そんな「とてもラッキー」な人はなかなかいないと思う。そうではない人が、この本を読んで、そんなテーマを見つけて、文章にすることに少しでも憧れてくれたら、嬉しい一冊だと思う。




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2024年07月12日

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