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Posted by ブクログ
タイトルは良くない。本書の主旨は「人民解放軍は装備はチャチだが、口ゲンカはうまい。現指導者は軍人をコントロールできていないから、暴発には要注意」か。
著者は元自衛官の軍事評論家。人民解放軍(陸軍、空軍、海軍、ミサイル部隊)の装備・機器・兵站補給体制が、米国・日本の装備と比較すると格段に劣るということを列挙しつつ、中国にとっては「宣伝」が戦いの一部であり、日本の外務省や一部のマスコミは中国共産党の宣伝戦に騙されていると指摘する。
1960年代・1970年代の毛沢東がとった対ソ・対米政治を軍事面から俯瞰している分析は大変わかりやすい。レーダー設備と軍事衛星の運用で完全に米ソの後塵を配した中国共産党体制を存続されたことが、現在の中国共産党において毛沢東が神格化される所以であるとし、鄧小平については「小規模な戦争」である1979年の対ベトナム紛争を上手に遂行したことで人民解放軍を掌握したとしている。一方で、胡錦濤が人民解放軍のコントロールが全くできていなかったことを示す事例をいくつもあげる。習近平についても軍の掌握がまったくできていないという点においては胡錦濤同様で、人民解放軍が暴走する可能性について言及している。
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