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美少女が問う。「恋をするとなぜ女の子は弱くなってしまうの…?」不愛想な眼鏡男子が答える。「自分に甘いんじゃないか」――王道美少女の相沢さんが恋をした相手は、少しばかり偏屈な眼鏡男子の東くんだ。二人は駅で、互いの素朴な疑問について、ひたすら会話を重ねる。
『僕と君の大切な話』がタイトルだが、会話の話題自体は特に大切なものではない。
コミュニケーションの本義には共感よりも「相互理解」が先立つと私は考えているが、リアル恋愛の枠組みの中において、男女の会話は相互理解を目的としないことがしばしばある。ドキドキはしても相手の心に触れたと感じる会話ができることはあまりないのでは?(私だけ?) 互いに意識はしていても、れっきとした恋愛関係にはない相沢さんと東くんの会話は、何をゴールにするでもなく、ただ「相手をもっとよく知りたい」「違う世界や価値観を知りたい」という純粋な気持ちに溢れており、それは東くんの「たとえば僕と君が違う星の人間だとして それをつなぐのが言葉だろう」という台詞からも見て取れる。議論を重ねた末の結論が「やっぱり男(女)の考えはよく分からない」であっても良いのだ。「僕はこう考えていて、君はそう考えている」と知ることこそが、得難い気付きである。
第1巻では駅のプラットフォーム、第2巻では学校の中庭で、相沢さんと東くんは会話をする。徐々に周囲を巻き込みながら、互いの心に近付いていく。距離は縮んでもまだまだ恋愛関係に至るまでの道のりは長い。大人になった私たちが、何となく自明のことだからと俎上に載せることをためらいがちな疑問や謎が、二人の会話で紐解かれていくのも興味深い。行く先を見届けるのが楽しみである。
Posted by ブクログ
〇ただのラブコメコミックではない、ずっと駅のホームで繰り広げられるし登場人物には事欠かない、でも面白い
平和台高校に通う相澤のぞみは、2年4組の東司郎のことが好きで、突然へいわ台駅のホームで告白した!???
そんな衝撃なスタートから始まる1話。
読書好きで女の子に奥手な東は、突然の相澤の登場に動揺するものの、そんな驚きは慣れたものだそうで、うまく交わそうとする。
しかしそれでもなお執拗に話しかける相澤に、少しずつ東は心を開き始めるが…!衝撃の終わりだった2話。
読み進めてみると、いや、結構面白いですよ?
本の裏の紹介文で「トーキングラブコメディ」と書いてある通り、駅のホームでのトークが大半を占める中で、彼らの高校生活の一端が垣間見える中でその東くんや相澤さんの謎の行動・言動はそれだけで物語を盛り上げています。グダグダしゃべっているだけと言えばそれまでですが、東くんがいろいろと理論的に攻めてくるのに対して、相澤さんが愚直な感情のある返しをするのでそれによってお互いの仲がどんどん深まるという構図が面白い。
4話では東君の友人・カフェインが、5話では東君と同じクラスの女子3人衆が、6話では東君にお近づきになりたい環君を相澤さんが連れてくる、と登場人物も個性的で話題には事欠かない。
東が毎回読んでいる本が変わるのも見どころ。難しい本から女子に勧められたマンガ雑誌まで、なかなか幅広い。どのペースで読んだらそんなに難しい本を消化できるのか、は少し疑問というか気になる。
2巻の展開はサイドの登場人物が充実するようなのでますます楽しみなコミックです!
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