北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大

北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大

1,265円 (税込)

6pt

4.3

【サントリー学芸賞受賞作 1998年度 思想・歴史部門】 11世紀、聖地エルサレムの奪還をはかった十字軍。そして中世、ヨーロッパ北方をめざす、もう一つの十字軍があった。教皇の名のもと、異教徒を根絶すべく残虐のかぎりを尽くすドイツ騎士修道会を正当化した思想とは何か? ゲルマンとスラブの相克から大航海時代までも展望し、ヨーロッパ拡大の理念とその矛盾を抉り出す。(講談社学術文庫)

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北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年12月09日

    北の十字軍
    「ヨーロッパ」の北方拡大
    著:山内 進
    紙版
    講談社学術文庫

    良書、そして、驚異の書、そして、ヨーロッパへ見方が変わった警告の書である

    ドイツとロシア、そして、ポーランドとの歴史的な確執、その根底は「北の十字軍」だ
    北の十字軍とは、ドイツ騎士団をはじめとする、強大な軍事力による、イエ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月22日

    高校世界史ではいまいちマイナーな東欧世界の中世に関して入門するには調度良い一冊です。

    ヨーロッパ拡大とキリスト教がなぜ不可分なのか。その根本的な理論の部分から説明し、その理論を軸にフランク王国の拡大から大航海時代までを説明して見せます。その理論こそ「入るように強制せよ」。すべての異教徒を改宗させる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月08日

    日本人にとって(少なくとも私にとって)なじみの薄い、北方ヨーロッパに派遣された十字軍に関する第一級の資料として、でも堅苦しくなく接することの出来る良書。

    東方十字軍は、エルサレムへの巡礼を保護することが目的であり、西方への十字軍は「レコンキスタ」として知られるとおりイスラム教徒からのヨーロッパの奪...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月29日

    少し難しいテーマを負っているのだが、ドイツ北東部、バルト3国、ロシアを舞台にした、中世の壮大な戦記物語のようで、非常に楽しい作品に仕上がっていると思う。そんな「中世の壮大な戦記物語」に触れながらも、「正義が力」なのか「力が正義」なのか、人間が永い間考え続け、また戦いを繰り返してきたという歴史に想いを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月20日

    ドイツ騎士修道会を中心に、バルト地方やプロイセン、ポーランドに侵攻した、十字軍のヨーロッパ北方への展開をわかりやすく解説している本です。

    聖地回復を元来の目的としていた十字軍が、世界のキリスト教化という使命にもとづいて、異教徒に対する軍事的な侵攻を進める論理をつくり出したのかということが、歴史的な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月24日

    ドイツ騎士修道会の成立と変遷を核として、そして異教徒根絶のための征服を極めて学術的に叙述する。

    プロイセン、ポーランド、バルト三国へのカトリックの布教の仕方が武力を大いに伴ったことがよく分かる。

    塩野七生著のフリードリッヒ二世に、片腕として描かれるドイツ騎士修道会のヘルマン総長も当然出てくる。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月07日

    エルサレム奪還を目指した十字軍は有名だが、本書のテーマはバルト海、東欧、ロシアへ領土拡張を目的とした北方十字軍の話。東欧の歴史に関する資料はあまり目にすることがないのでとても良い。異教徒に対して力を行使するキリスト教世界の正当性というかロジックが面白い。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年10月31日

    「ヨーロッパ」拡大の理念と矛盾とは何か?中世、ヨーロッパ北方をめざしたもう一つの十字軍。聖戦の名の下、異教徒根絶を図った残虐な行いの数々に現代世界の歴史的理解を探究したサントリー学芸賞受賞作

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