「感じる」を育てる本 THE BOOK OF FIVE SENSES

「感じる」を育てる本 THE BOOK OF FIVE SENSES

1,320円 (税込)

6pt

4.0

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この本は、五感をきたえるための本です。
きたえるといっても、なにか特別なトレーニングをするわけではありません。わたしたちがもっている触覚、嗅覚、味覚、聴覚、視覚を、いつもよりちょっと意識して使えばいいだけです。この本では五感を意識するための身近な場面を集めてイラストにしました。きっとみなさんが五感を意識するときの手助けとなるでしょう。

しかし、なぜ五感をきたえる必要があるのでしょうか。それは、「自分と向きあう」ためです。
わたしたちは、多かれ少なかれ悩みや不安を抱えています。それらの悩みや不安は何が原因なのでしょうか。
答えは、「今、ここ」に集中できていないからです。昨日の仕事のミスを思い返して悔やんだり、何十年も先の老後の生活を心配したりすることで、ネガティヴな感情が生まれてしまうのです。
しかし、「今、ここ」に意識を向けることができれば、そのような悩みや不安は生まれません。
五感を使うことは、「今、ここ」に意識を向けることに直結します。触り、嗅ぎ、味わい、聞き、見る……これらによって生じる感覚は、紛れもなく現在起きているものです。五感を通して、今の自分と向きあい、悩みや不安から解放されることができます。

また、五感をきたえることは、ものごとをとらえる力を養うことができます。「身体化認知」という心理作用があります。わたしたちのものごとをとらえる力、つまり「認知」は体の感覚から大きな影響を受けているということです。
ある研究によると、温かい飲みものの入ったカップを持った人は、他人に寛容になり、冷たいカップを持った人は、他人に冷淡な態度をとる傾向があるそうです。温かい、冷たいという触覚の感覚が、人に対する行動に影響を与えたのです。この他にも、感覚が人の心や判断を左右するという例は多く存在します。これがまさに「身体化認知」です。
つまり、五感が鈍いと、心の動きが小さく、判断力の乏しい人間になってしまいます。ですから、五感をきたえることは非常に大切なことなのです。

しかし、現代では五感を積極的に働かせる環境が減ってしまいました。
人との触れあいは減り、よけいなにおいはかき消され、誰の口にも合う食品が並び、好きな音楽だけで耳をふさぎ、スマホの画面を凝視する……これでは五感は鈍くなるばかりです。
本書は、そんな現代社会でも、五感の大切さを知り、養ってもらうためにつくられました。

ぜひ、肩肘張らずに、気軽な気分で読んでみてください。イラストを眺めるだけでも、よい刺激となるはずです。大人はもちろん、小さな子どもでも十分楽しむことができますので、お子さんに読み聞かせをしてもいいでしょう。本書を使って、五感を刺激し、ぜひ自分自身と向きあう時間をつくってみてください。

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「感じる」を育てる本 THE BOOK OF FIVE SENSES のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年07月26日

    素敵なイラストを見ながら、想像して見るだけでも何となく同じ感覚が呼び覚まされます。こんな生き方ができれば、日々の生活にちょっとした安らぎや楽しみ、自由が生まれることでしょう。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月07日

    「今、ここ」に意識を向けることができれば、そのような悩みや不安は生まれません。(P.2)

    イラストが可愛く、ほっこり。触る感覚、音、匂い。意識をすれば感じられるはずなのに、私たちは生活の中で排除してしまっている。スマホから離れ、少し自然に向き合うことで、心がリラックスしそう。今日から、実践してみる...続きを読む

    0

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