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石井桃子は、「子どもの本」は根源的に「人間の本」であるという信念のもと、子どもと本を結ぶことを生涯の仕事とした。子どもにとってよい本とは?児童図書館の必要性、読み聞かせの秘訣など、幼時のゆたかな読書体験、子どもの本の編集・翻訳・創作、かつら文庫での実践を通して学んだことを、惜しみなく、やさしいことばで伝えてくれる。
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Posted by ブクログ
久しぶりに読んで良かったと心から思えた本! 本書を通じた石井さんのメッセージは、50年前の当時の大人たちへ向けて書かれたものだけれど、現代に向けたものかと思った。石井さんの忠告を日本全体で生かしていたら、いまの日本の現状は違っていたのかな••と考えてしまう。
確かに子供でない大人が子供のための本をつくるのも与えるのも難しい。今のわたしが読むべきで、読んでよかった本!
石井桃子さんといえば、ピーター・ラビットにくまのプーさん。幼少の頃にたんとお世話になった方だ。かつら文庫というこどものための小図書室を運営されていたことは恥ずかしながら知らなかった。そうやって子供たちがどんな本に興味を示し、どうやって本と親しんでいくのかを目の当たりにすることで生まれた本も多かろうと...続きを読む察せられる。経済成長期にあって、子供の心の成長に興味関心を示し、心を砕いてくださったからこそ、本を楽しむ大人になれたのかもしれないと思ってみる。おとなの責任についての一文は重みが違ったな。
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石井桃子
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