死んでも、伝えたいことがある――
「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集したあの世からのメッセージ
あの世からのメッセージは、さまざまな形でこの世に出現し、私たちに語りかけてくる――。親族に不幸があるたびに夢枕に現れる生首、幼い子どもをひき逃げした犯人を探し求める刑事が見つけた金属片、夜道に佇む男の子が手にした新聞紙、「俺は16歳までに死ぬ」が口癖だった同級生の家を代々襲う数奇な運命……。日常に潜む小さな違和や怪異を丁寧にすくいあげる。「新耳袋」の著者が全国から蒐集・厳選した戦慄の怪談実話集。
Posted by ブクログ 2021年09月27日
「七代祟る」が何より恐ろしい。
これを読んで、末代まで祟るという文言の本当の意味を知りました。
子孫が絶えるまで祟る、ではなく、絶やす時さえ死者の側が決めているのだ、という強さ。恨みを晴らすまでは、どこまでも続いてゆくという執着。
構成上、一番インパクトあるものを最後の配置するのは常道なのですが...続きを読む