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頻発する地震、原因不明の停電、そして行方不明者……。四方を山に囲まれたその町では、異様な出来事が相次いで起きていた。ガソリンスタンドで働く沓沢は、ある日、黒岩山を越えた隣町へタイヤの配達を命じられる。山中で彼が目にしたのは、乗り捨てられた車、徹底的に破壊された集落という異様な光景だった。呆然と立ち尽くす彼に、突如巨大な触手が襲いかかる! 未知の生物との死闘を描く、ホラー・アクション。
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Posted by ブクログ
パニックホラー的な前半から後半は対怪獣防衛戦へ。なかなか異色な作品です。巻末の短編はMM9を彷彿とさせますね。
「怪獣殺人捜査 殲滅特区の静寂」が面白かったので、その解説に、この作者さんが『着実にこちら方面でも、実績を残している』と書かれていた二冊の内からこの本を注文してみた。 ガソリンスタンドで働く沓沢はタイヤの配達を命じられ山を越えた隣町へ向かったが、そこで彼が目にしたのは破壊された集落の光景だった…、...続きを読むというところから展開するお話。 見えない何かが襲ってくるホラー調の出だし。光の粒が無数の触手になって、謎の女が登場してからは触手の親玉のテリトリーからの脱出劇。スピーディーな展開でズンズン読める。 秘密結社やマッドサイエンティストっぽい爺さん、女性の体のラインがくっきり浮かび上がるボディースーツやBLOOD ARMのいかがわしさなど、B級感満載で、でも、嫌いじゃないですよ、こういうの。 国民には秘匿された怪獣撃退という設定なので、閉じた世界で話が終始し、言うほどスケールの大きさを感じられないことと、最後の闘いがちょっと緊迫感にかけるところが減点。
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大倉崇裕
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