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Posted by ブクログ
10数年ぶりの再読。私が動物のノンフィクションや科学エッセイを読む切っ掛けになった、思い入れのある作品。そして動物福祉の「環境エンリッチメント」という言葉も知った作品でもあります。
この1冊に、ペンギン、チンパンジー、アフリカハゲコウ、キリンと、飼育員が動物と向き合い続けた日々が描かれています。
飼育員の苦労や葛藤、初めての感動体験、飼育員の目を通して見る動物たちは、その特性にとどまらず個性豊かで魅力的!
人間ドラマならぬ「動物ドラマ」が繰り広げられていて、その世界にすっかり魅了されてしまいました。
もっともっと彼らのことを知りたくなります。
ペンギンが、実は南極よりも南米ペルーやアルゼンチンなど温帯地域の陸地に営巣する種類の方が多いこと。鳥のショーでは異例の「フリーフライト」に初めて挑んだこと。遊ぶ様子はまるで人間そのもののチンパンジーの親子。キリンは想像よりはるかに繊細でデリケートなこと。
これまで知らなかった動物のこと、悲喜こもごも飼育員との奮闘の日々がぎゅっと濃縮されていて、驚きや感動、興奮とともに胸踊る読書体験でした。
Posted by ブクログ
動物好き、生き物好きならば面白くないということはあるまい。ただ特に前半のペンギンやチンパンジーの章辺りは、なんだか筆致が単調でメリハリがないように感じられて、取材は丹念なのにちょっともったいないなあ…なんて思っていたが、アフリカハゲコウで少しリズムが出てきて、最終話のキリンまできたら序盤で感じた瑕疵がまったく気にならなくなったというか、しっかり娯楽性を備えた読み物に仕上がっていたと思う。
確かに動物園と言えば、生き物が好きな人ほどその存在に抵抗を感じる、という一面があることは否定できない。
野生動物の捕獲が困難になっている情勢等を考えると、その未来に不安を感じるし、存在意義を保っていけるのかすら怪しかったりもする。
そういった事情は我々以上にもちろん深く骨身に染みながら、動物たちのいわばQOLを何とか高めようと知恵を絞る人たちの奮闘がここには描かれている。
生き物相手の仕事は、大変なことも多くまた喜びを感じるであろうことも多く、振れ幅の大きいダイナミックな世界なんだなあ、ということがよく分かった。
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