平成デモクラシー史

平成デモクラシー史

1,045円 (税込)

5pt

「平成デモクラシー」は、政治の風景をがらりと変えた。九〇年代に進められた一連の改革により、政権交代を懸けた与野党の競争が始まり、首相への権力の集中が進んだ。今世紀に入ると、「小泉劇場」から民主党政権を経て「安倍一強」へ。その果てに――。「平成」という時代には、どんな意味があったのか? 激動の三十年を構造的に読み解き、「平成デモクラシー」という一筋の航跡をくっきりと描きだす圧倒的な政治ドキュメント。

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平成デモクラシー史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月11日

    小泉政権を挟むものの旧態依然のシステムに頼り、徐々に瓦解していく自民党政権▶政権奪取したものの、理想に走り実を伴わず内部闘争に明け暮れた民主党政権▶二度と政権を譲らない覚悟で清濁併せ呑む安倍政権

    大まかに言うとこういう流れがよく分かります。
    つくづく思うのは小選挙区制である以上対抗できる野党が日本...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月04日

    「平成デモクラシー史」清水真人
    政治ドキュメント。オーク。

    政治とは制度の上で繰り広げられる駆け引きである、という視点から、平成の政治史を大きな転換期ごとに描いたドキュメント。

    80年代後半生まれの僕にとって、平成の政治とは、派閥争いであり、権力と汚職であり、演出された劇場だった。
    中学校の公民...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月08日

    【この時代を画するキーワードは「政権交代」と「首相主導」である】(文中より引用)

    55年体制の崩壊に加え、2度の政権交代も実現した平成時代の日本政治。膨大な証言や記録を紐解きながら、政治組織体や統治機構がどのような変化をたどったかを考察した作品です。著者は、日本経済新聞の記者として派閥の取材にも当...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月11日

    衆議院選挙に小選挙区比例代表並立制を導入した政治改革をはじめとする統治構造改革がもたらした「政権交代」と「首相主導」をキーワードとする「平成デモクラシー」という枠組みに立脚して平成の日本政治史を叙述。
    平成の統治構造改革が日本政治に大きな変容をもたらしたことを、小沢一郎が主導した政治改革の始まりから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月31日

    丸山真男が、日本のジャーナリズムには、政局報道はあって、政治報道はないと喝破されているが、
    新聞によっては、どの政治家とどの政治家が、会食して、どーのこーのと批評、評論をベースにしない、実につまらない記事に遭遇する事がある。
    最後まで読むと、著者は、新聞記者であったようだ。
    新書ではあるが、アカデミ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月21日

    平成を駆け抜けた政治のダイナミズムを臨場感たっぷりに楽しむことができた。
    「事実は小説より奇なり」とはいうものだが、まさにこの30年間の政権を巡る争いは、非常に興味深く、そこには確かな必然性を帯びたストーリーがあった。
    改革に向けて、制度が変わり、個性的なプレーヤーが入れ替わっていく。いまの自民党政...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月19日

    平成を中央政治の観点で振り返るとこうなるのか。

    既に退場した人たちの名前がたくさん出て来るが、今の安倍政権と小泉政権を除けば、小沢一郎に振り回された印象が強い。

    当事者の思いに関わらず、小選挙区導入によって衆院選が政党選択選挙となり、一旦は民主党に政権が移ったものの、内閣主導政治にうまく対応した...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年03月30日

    タイトル通りの内容だが実に重厚。冷戦終結/バブル崩壊→政治改革(選挙改革)→行政改革→官邸機能強化という太い平成デモクラシーの政治過程におけるかなり細部までを語った力作。この30年間の日本の政治を流れで掴むにはうってつけの本かと思う。読んで思うのは、平成の政治を形作った主役の一人は間違いなく小沢一郎...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月12日

    新聞記者+政治学の蓄積がうまい具合に合わさっている感。近年に関しては著者が現場から離れたからか、まだ歴史になってないからか、荒い印象。

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    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    衆院小選挙区制が導入されて以来の、首相の「政治力」を巡る政局の推移(小泉から民主党、そして安倍)を、徹底してジャーナリスティックな手法で記した労作。日本の政治の中枢がどのような力学で廻っていったのか、後世の資料となることを狙っているのかな。

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