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時は金なり
・人間とは、分業と取引によって栄え、違いと社会によって補完しあうことを選択した種
・価値=(専門性+確実性+親和性)/利己心
・二〇世紀のビジネスの基軸は標準化・画一化・習慣化の三つ
・二一世紀のビジネスは多様化・個別化・肯定化へと向かっていく
・お金を集めるというのは、信用を外部化するだけでなく、コミュニティを形成するということ
・二一世紀の半ばから後半にかけて、時間通貨と記帳経済が中心となる
・時間は二つの意味で用いられる主要な生産資源。一つは、自身の基礎的な価値基盤の形成と維持のために使う。例えば、自身の健康の増進や知識の吸収・ネットワークと信頼の構築のために使われる。もう一つは個別の仕事・プロジェクト遂行のため
・資源として投入するものの中心は健康(余裕)。健康が時間を生み、時間が知識と信用、ネットワークを作る。それを通して、財ができ財を継続的に生み出すしくみ、すなわち事業が創造される
Posted by ブクログ
著者の修論を発展させた一冊とのこと。
ただ、経済学部の院だったら正直この内容では厳しいのではなかろうかと思った。
しかし情報学環の修士ということで納得。
図解による大雑把な分類は多分にコンサル的でわかりやすいが、本質を切り取っているとは限らない。
それは、既存の院であれば学術論文を書く際、一番はじめに指導されるところだが、軽やかに無視されている。
無論、それはこの本の内容が面白くないとかいう話ではないので、自分の指摘は本質的では無いといえば無いのだが、論の進め方が仮説を立ててはそれを検証していくという学術論文の体裁とは相容れないので、論文発表の席でも教授陣と議論が噛み合わないことが多々あったんじゃないかな、という気がした。
研究室内での発表会などでも、まわりは「この人はコンサル出身で自分で起業もしてその会社を売却もして、そういうすごい人だから」みたいな感じで遠目で取り巻いて、プレゼンも一方通行気味だったりしたかなーと。
著者は、自身の会社を売却した後、海外の大学も渡り歩いた末、自身の会社を買い戻しビジネスの現場に戻ってきたとのこと。
著者自身の自分探しの旅が一区切りついた中での著書で、なぜ学術の世界で居場所を見つけられなかったのかについての回答は、著者によっても説明が為されているが、それ以外にもあるということが、よく読むと分かるという意味でも面白い本。
理論と実践は違う、というのとも違う。強いて言うなら、学者と哲学者は違う、ということか。
Posted by ブクログ
お金の教科書と書いてあるが
”教科書”といったかたさはない
また、お金といっているが
貨幣のことというわけでもないし
お金持ちになる方法や、節約方法が
書いてあるわけでもない
国が信頼を担保していた中央集権の貨幣経済から
個人が信頼を担保する世界に変わってきている
標準化、画一化、習慣化での経済発展から
多様化、個別化、肯定化という流れ
必需品の需要から承認欲求へ
といった、社会の変化について紹介してくれる
そして、貨幣から時間、そして信頼が
中心の経済へ という予測
これからの社会の変化について
知識をつけられる本としてとっつきやすくていい
(似たようなことをいっている本はほかにもあると思うが)
Posted by ブクログ
いやぁ、20世紀に成功した先進国が、21世紀の経済に一番乗り遅れる、的なことを聞いたことがあるが、まさにx21世紀の経済はこうだ、と思わされることがたくさん書かれている。
まず、
そもそも「お金」とは何かから紐解いていく。
最後はお金の起源の話から、今世紀後半にかけてのお金の変遷まで、幅広く描く。
仮想通貨に使われている記帳のブロックチェーン技術の日々の進歩を見ていると、お金を介在させない「時間主義経済」や「記帳主義経済」の可能性も無くはないな、と思える。
完全にそうなるのかどうかは、例えば「所有」という概念1つとっても、現在の既得権益からすると面白くないことがあるだろうし、国家権力が権威を持ち、それに伴う制度と相反することになるのではないか(そこに摩擦があるし、著者のいう「信用」をベースにした「人間をやめる」段階にほぼ全員がなるってのはちょっと今の政治状況を見ているとかなり難しい世代間の問題もある気がする。)
とは言うものの、理想の形も理解できるし、あとがきにも書かれているように、もはや資本主義とか社会主義って言う状況でも無いし、資本に対して抵抗して諦めモードに入っちゃうのでは無く、それを受け入れて(資本によって有機物を無機物にしながら)、その上で有機物を創造すると言うのは、これからの時代に本当に世界で生き残って行く上で非常に大切なことだと思う。
この本を読むと、正直、若干難しいところも出て来る。でも、それ以上に、得られるものが大きいのでは無いでしょうか。
一読の価値あり。
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ビジネス・実用
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