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Posted by ブクログ
堺の道具屋さんを舞台にした小説。話が出来すぎてるのはあるけど、泣いてしまった。
市蔵という店主の島市古道具商、息子の壮市は高校の先生で両親を亡くした教え子で主人公の透子と結婚するんだけど、メンタルを病んで島市に帰る。そこで男やもめの薮内さんと表千家の雪野先生の茶事に参加して子どもがシールを貼った香合で想いを伝えさせたり、雪野先生が整理する空き家に手伝いに行きそこで隠れキリシタンの痕跡を見つけ、父親がいない息子の友だち雄大と金継の話とか、最後は立ち退きを求められた家と縁のあった画家がそこに住んでいた証拠が子どもが破った襖の反故紙をきっかけにわかり、有形文化財として人が集まるようになりめでたしめでたしと。
一冊を通じて親子関係や夫婦関係について描かれていて、いろいろ考えさせられた。
Posted by ブクログ
なんとなく良さそうだと思い、書店で手に取った作品。作者のことは全く知らなかった。大当たりだったと思う。夫が仕事をやめたことをきっかけにして、義父の古道具屋で暮らすようになった透子が主人公の物語。古道具が持っている落ち着いた雰囲気が書き込まれていて、読んでいて心が和んでくる。古道具をめぐる薀蓄も面白い。割れてしまった器を継ぎ合せて新しい器を作る呼び継ぎの技法のことなどは、全く知らなかったので、新鮮な気がした。このような古道具が人間と密接に結びついて、人間の心まで変えていくところが面白い。主人公の透子も古道具の仕事をするようになって、少しずつ成長していく。ぎくしゃくしていた夫との仲が、古道具屋での生活を通して、修復されていくところが感動的。この物語の一番の読みどころだと思う。本当に素晴らしい作品だ。限りなく五つ星に近い四つ星。
Posted by ブクログ
基本的な話の筋は、悪くないと思う。
が、どうにも登場人物が魅力に乏しくて...(^ ^;
主人公はいつまでもうじうじしてるし...と思うと
イキナリ大胆な行動に走ったり(^ ^;
「影の主役」っぽい古道具店の主は
すべてを達観しているようでありながら、
最後の最後にコロッと決断を変えてしまって...(^ ^;
一応は連作短編なのでしょうが、
各章がみな「尻切れトンボ」な印象で(^ ^;
結局あの貧乏母子はどうなったんだろうか(^ ^;
主人公の夫も、鬱になるタイミングが分からない(^ ^;
実際の鬱病なんてのはそんなもんかも知れませんが、
終盤になってくると何のきっかけもなく調子よくなり、
そのまま「普通の人」として終わりを迎える(^ ^;
これって「ここでまた寝込まれると話が進まない」
という作者の思惑が透けて見えるような...(^ ^;
「悪人」として描かれてた大家の息子も、
ラストはあまりに見事な手の平返し(^ ^;
寝込んでたはずの大家の親父も、
何の説明もなく病院抜け出して「普通にしてる」し(^ ^;
とにかくキャラがぶれぶれで、リアリティがない(^ ^;
古道具の描写などは悪くない、むしろ魅力的なのに、
ありふれた言い方をすると「人間が描けてない」(^ ^;
何だか、ものすごくもったいない作品(^ ^;
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