魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)

魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)

ラノベ
693円 (税込)

3pt

5.0

★シリーズ生誕25周年プロジェクト -Orphen 25th Anniversary Project-★
TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!

ライトノベルの金字塔!2019年シリーズ生誕25周年へ。
「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第8弾!
はぐれ魔術士たちの最後の戦いが決着する! 第四部、堂々の完結編!


【あらすじ】

「破滅は必ず来ると確信があるからよ」
魔術学校の校長室で、魔王オーフェンは目まぐるしく変化する情勢に為す術を失っていた。キルスタンウッズの壊滅、市議会からの戦術騎士団への圧力、突然の合成人間の出現。カーロッタとは戦うことさえ許されない。原大陸の混沌が極まる中、マヨールとベイジットの兄妹はそれぞれにローグタウンを目指す。旧世代と新世代の未来とは? 絶望を受け入れた上で、オーフェンが下す決断とは? かつて夢見た約束の地で、はぐれ魔術士たちの最後の戦いが決着する! 第四部、堂々の完結編!

著者について
●秋田禎信(あきた・よしのぶ)
1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』シリーズ、『ハルコナ』『Your story with あなたとクルマの物語』など。

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魔術士オーフェンはぐれ旅 の一覧

1~10巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~10件目 / 10件
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端
    616円 (税込)
    TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!10か月連続刊行第1弾! 終端のその先へ! 第二部と第四部を繋ぐ新天地への物語。 【あらすじ】 「わたしだって変わるもの」 結界の消滅から一年。修業を終えた少女・クリーオウは秘めた想いを胸に荒野へと旅立つ。指名手配中の「魔王」を追うため――。一方、混乱を極める キエサル ヒマ大陸では、貴族連盟と魔術士同盟の二大勢力が激しい対立を続けていた。秩序が崩壊する中、魔王オーフェンは一人、未開拓の地を見つめる。新大陸への 移住計画を押し進めていたのだ。はぐれ者の魔術士の願いはただ一つ。変化と戦い、かつ拒絶しない。終端のその先へ! 第二部と第四部を繋ぐ新天地への序曲。 著者について ●秋田禎信 (あきた・よしのぶ) 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、 一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』 シリーズなど。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で
    616円 (税込)
    TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!ライトノベルの金字塔! 2019年シリーズ生誕25周年へ。「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第2弾! 俺には使命があった――あれから20年。魔王にして校長のもとに新世代が集う第四部序章。 【あらすじ】 魔王と呼ばれたオーフェンがキエサルヒマ大陸を追われ、新大陸へと上陸を果たしてから20年。開拓団は様々な困難を乗り越えつつも発展を続け、ついには大陸同士の国交も結ばれるようになった。新大陸で魔術学校の校長に就任したオーフェンは、キエサルヒマへの帰還を果たす。そこで再会したのはかつての同窓たる仲間たちと、彼らの息子であるマヨール・マクレディだった。オーフェンは牙の塔での講演で若き魔術士たちを挑発し、新大陸へと誘う。 3年後、マヨールは妹であるベイジット・パッキンガムとともに新大陸に渡る。そこはマヨールにとってすべてが刺激的な場所だった。神人種族による干渉、世界と人との危ういバランス、新しき技「魔王術」。そして、3人の「魔王の娘」・・・・・・。魔術士オーフェン・新シリーズへと繋がる、新世代の物語! 著者について ●秋田禎信 (あきた・よしのぶ) 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、 一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』 シリーズなど。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦
    638円 (税込)
    TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!ライトノベルの金字塔! 2019年シリーズ生誕25周年へ。「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第3弾! はぐれ魔術士たちの終わりなき死闘―――第四部開幕! 【あらすじ】 「ぼくは、昔のこの人と同じことをしてるんだな」 三年ぶりに原大陸を訪れたマヨールは、魔王オーフェンと再会を果たす。そこで知る、大陸の緊迫した情勢―――魔術士隊は巨人化(ヴァンパイアライズ)と戦い、彼らに反発する勢力の指導者《死の教師》カーロッタが暗躍していた。行方不明の妹・ベイジットを探す目的もあり、マヨールは《牙の塔》の面々と独自に調査を開始するが……。事態はそれぞれの想定を遥かに上回っていく。 勝利の見えない絶望的な状況の中、はぐれ魔術士たちの死闘が幕を開ける! 中編「魔術戦士の師弟」収録。 著者について ●秋田禎信 Yoshinobu Akita 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、 一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』 シリーズなど。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場
    660円 (税込)
    TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!ライトノベルの金字塔! 2019年シリーズ生誕25周年へ。「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第4弾! 駒は出そろった―――原大陸は全面戦争へ! 【あらすじ】 「頑張りましょう、師匠!」 カーロッタ率いる自由革命闘士の襲撃は、戦術騎士団を崩壊させた。責任を問われたオーフェンは市議会に拘束。残されたマジクとフィンランディ姉妹ほか、魔術士たちは治安維持に奔走するが、キエサルヒマより襲来した巨大な要塞船が予想以上の脅威となる。一方、妹・ベイジットを探すマヨールが辿り着いた開拓村は、《ヴァンパイア》が統治していた……。混乱極まる原大陸の覇権争いは全面戦争へ突入する! 中編「と、魔王は考える」収録。 著者について ●秋田禎信 Yoshinobu Akita 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、 一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』 シリーズなど。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防
    693円 (税込)
    TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!ライトノベルの金字塔! 2019年シリーズ生誕25周年へ。「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第5弾! 魔王の帰還! はぐれ魔術士たちの逆襲が始まる! 【あらすじ】 「革命だよ」 《リベレーター》の襲来により、原大陸は永き平穏を失った。反魔術士の勢力が拡大する中、《戦術騎士団》は魔術学校に追い詰められる。旅を続けるマヨールはエドやラチェットと合流するが、新たな刺客が出現。大規模な戦闘が勃発してしまう。誰もが救いを求める混沌の中、帰還する魔王オーフェン。はぐれ魔術士たちの逆襲が始まるのだった! 一方、革命を目指すベイジットには容赦のない現実が襲いかかる……。 中編「エド・サンクタムの生活」収録。 著者について ●秋田禎信 Yoshinobu Akita 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、 一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』 シリーズなど。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 鋏の託宣
    693円 (税込)
    TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!ライトノベルの金字塔! 2019年シリーズ生誕25周年へ。「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第6弾! 神託を下される魔王の行方は!? 原大陸の動乱は最終局面へ! 【あらすじ】 「わたしはあなたに託します」 魔王オーフェンの活躍により《リベレーター》の脅威が退けられた一方、その残党は最後の賭けに出る。さらには、マジクとカーロッタの交渉も決裂。原大陸は黒い柱の《結界》に貫かれてしまう。その中心は外界と隔絶され、取り残されたマヨールとラチェットが脱出の道を模索していく。二度と元には戻れない、終わりの始まりの地点で、はぐれ魔術士たちは誰に何を託すのか?《アーバンラマの三魔女》、《魔王スウェーデンボリ―》の登場で混乱が極まる原大陸の動乱は、最終局面へ突入する! 著者について ●秋田禎信 Yoshinobu Akita 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』シリーズなど。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上)
    693円 (税込)
    TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ!ライトノベルの金字塔!2019年シリーズ生誕25周年へ。 「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第7弾! 未来の希望と過去の清算を胸にはぐれ魔術士たち、最後の決戦へ! 【あらすじ】 「どうして敵だと思うの?」  《女神再臨》を目指すカーロッタはローグタウンへの侵攻を始める。彼女に同調する革命闘士たち。迎え撃つ魔王オーフェンに残された選択肢は限られていた。半壊した戦術騎士団による決戦か、あるいは、はぐれ者――マヨールに託した《鋏》か。遠くの可能性に一縷の望みを繋ぐ。その一方、取り残されたラチェットたちの救出に向かうエッジが出会った謎の少女によって、原大陸は激しい変化の時を迎えるのだった。20年以上の長き過去の清算と 未来の希望を胸に、はぐれ魔術士は最終決戦へ! 著者について ●秋田禎信 (あきた・よしのぶ) 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、 一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』 シリーズなど。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)
    693円 (税込)
    ★シリーズ生誕25周年プロジェクト -Orphen 25th Anniversary Project-★ TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ! ライトノベルの金字塔!2019年シリーズ生誕25周年へ。 「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第8弾! はぐれ魔術士たちの最後の戦いが決着する! 第四部、堂々の完結編! 【あらすじ】 「破滅は必ず来ると確信があるからよ」 魔術学校の校長室で、魔王オーフェンは目まぐるしく変化する情勢に為す術を失っていた。キルスタンウッズの壊滅、市議会からの戦術騎士団への圧力、突然の合成人間の出現。カーロッタとは戦うことさえ許されない。原大陸の混沌が極まる中、マヨールとベイジットの兄妹はそれぞれにローグタウンを目指す。旧世代と新世代の未来とは? 絶望を受け入れた上で、オーフェンが下す決断とは? かつて夢見た約束の地で、はぐれ魔術士たちの最後の戦いが決着する! 第四部、堂々の完結編! 著者について ●秋田禎信(あきた・よしのぶ) 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』シリーズ、『ハルコナ』『Your story with あなたとクルマの物語』など。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編
    693円 (税込)
    ★シリーズ生誕25周年プロジェクト -Orphen 25th Anniversary Project-★ TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ! ライトノベルの金字塔!2019年シリーズ生誕25周年へ。 「第四部」初の文庫化10か月連続刊行第9弾! はぐれ魔術士の知られざる一面が描かれる 第四部「番外編」第1弾! 【あらすじ】 原大陸最強の家族経営「フィンランディ商会」参上!? 「荒野の揉めごと解決いたします」。原大陸での戦いを終えた魔王オーフェンとその一家は、開拓地に居を構え小さな会社を営んでいた。ある時、会社のお金が盗まれる事件が発生。家族が一丸となって事態の収拾に挑む……はずもなく、長時間の会議が延々と続く。事態の収拾に任命されたのは――(「フィンランディ商会の、約三十名と一匹の日常」)。20年の時を経た懐かしの人物が大集合! ハーティアやプルートー等の知られざる一面が描かれる、第四部「番外編」第1弾! 中編と短編を計3編収録。 ●著者について 秋田禎信(あきた・よしのぶ) 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』シリーズ、『ハルコナ』『Your story with あなたとクルマの物語』など。
  • 魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編
    693円 (税込)
    ★シリーズ生誕25周年プロジェクト -Orphen 25th Anniversary Project-★ TVアニメ絶賛放映中!シリーズ累計1400万部を超える大人気ファンタジーノベル『魔術士オーフェン』シリーズ! ライトノベルの金字塔!2019年シリーズ生誕25周年へ。 「第四部」初の文庫化10か月連続刊行完結! はぐれ魔術士の知られざる一面が描かれる 第四部「番外編」最終巻! 【あらすじ】 「結局ぼくは、あの人の弟子なんだろう」 出会ったのは、彼が14歳の頃だった。以来、憧れ続けた魔術士と共に歩み、20年――魔王オーフェンは追いやられ、原大陸も新たな治世に入った。今後の行く先を見失っていたマジク・リンはサルア市王からの依頼を受け、カーロッタ村の調査へ向かう。その道程はマジクに一つの想いをもたらすのだった。(「遺されたもの」)。時の重みは人々をどう変えてきたのか? 他にエバーラスティン家、フォルテ&レティシャ夫妻のその後が描かれる「第四部」番外編、完結! 中編と短編の計3編を収録。 著者について ●秋田禎信 (あきた・よしのぶ) 1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。ライトノベルに限らず、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書『虐殺機イクシアント』『巡ル結魂者』シリーズ、『ハルコナ』『Your story with あなたとクルマの物語』など。"

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    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ◆原大陸編シリーズを通しての感想

    物語にエンドマークが打たれても世界は問題を抱えたままその後も続いていく。
    20年前にエンドマークが打たれた物語と同じように。

    キエサルヒマ編をリアルタイム学生時代に追っていたファンとして、あれからほぼ20年後、大人になってからこのシリーズを読めて良かったなあと思った。
    キエサルヒマ編の終盤は当時の自分には理解できない部分も多く、あのエンディングで良かったのだろうか……オーフェンらしい選択ではあるのだが、という、納得しつつもすっきりはしない読後感が残っていたのだけど、原大陸編を読み終わった今でもそのすっきりしなさは解消していない。でもあの頃よりもずっと理解はできている。

    子どもの頃は主人公が成長し、力をつけ、困難に立ち向かい、解決し決着する、そんなわかりやすい物語を望んでいたけれど、現実に照らし合わせれば全ての問題を解消する魔法のような解決策やわかりやすい困難など滅多に存在しない。
    その解決は果たして別の視点から見ても本解決と成り得る選択だったのか、一時しのぎの決着に過ぎなかったのではないか、正解もわからないまま今のところ最良のような気がする選択をするしかなくて、その選択がどのような影響を及ぼし果たして正解であったのかどうかは後になってから振り返ることでしか判断できず、その社会を維持し責任を取るのは選択した当人だけでなくその世界で今を生きる全ての人々である、そんな問題が当たり前に山ほどあることを大人になった今の自分は知っている。というかそれが社会だ。

    魔術士オーフェンシリーズは一貫してわかりやすい決着を用意せず、これからもバランスを取るのが難しい世界がそこにある前提で、決着をつけずに決着をつけ続けようとする有り様を深掘りし続けている。キエサルヒマ編では結果としてそうなったという描き方だったけれど、原大陸編では最初から決着をつけないという着地点を見すえていたのが違いと言えば違いか。
    神や魔王が現実に存在し魔法(人間に扱えるのは魔術のみだが)のある世界観にもかかわらず世界のあり方が非常に現実的。言い換えれば、ややこしい。
    このややこしさはキエサルヒマ編を読んでいた当初の自分にはまだ理解できなかった気がする。

    また、原大陸編では世代が変わり、かつてはぐれ旅をしていたオーフェンは地位を手に入れ立場を変えている。なのではぐれ旅をする主人公ポジションは次世代のマヨールたちに移った状態で話が進んでいくのだけれど、かと言ってオーフェンは活躍の場を次世代に譲った隠居の前作主人公ポジションというわけでもなく、立場を変えたなりの戦い方をしていて、今では重圧も背負っていて、相変わらず主人公である。この描かれ方もとても良かった。読者の自分が成長した分彼の成長がリアルに感じ取れる気がして。
    原大陸編が終わりに近づくにつれて、立場を手に入れ大人になってもオーフェンの思想は相変わらずはぐれ者なんだなあ、とか、肝心なところで決断しきれず流れに身を任せてしまう弱さがまだあったりするのだなあ、とか感じる部分が出てきて、そこもなんだか納得してしまった。彼は相変わらず強くて弱い一人の人間だ。
    それでも20年重圧を背負い続けてきたの、あんた立派だよ。


    ◆この巻の感想

    原大陸の本編最終巻にあたる今作では、これまであまりスポットの当たらなかったクリーオウとカーロッタが描かれていて良かった。

    カーロッタとクリーオウ、カーロッタとベイジットそれぞれの本心を見せることはないけれど互いを認めている間柄だから成立する会話の雰囲気がとても好き。腹を探り合っていても殺伐とせず奇妙な信頼が存在している。

    ベイジットがこのポジションに落ち着くのはメタ的に出自を考えれば納得ではあるのだけど、シリーズ初期では脇役に見えていたので、ここまで成長するのは意外。魔術士としては半人前のままで頼りになるわけでも戦闘で強いわけでもないけれど、確かに彼女は主人公だった。
    カーロッタも物語の中心人物であり続けたけれど終始腹の底が見えないおっかねえ女だったので、読者としてはもう少し腹の底を覗いてみたかったな。

    マキが最終的にエドのことを「父さん役の人」ではなく「父さん」と呼んでいたことにはっとした。ビィプとの交流を経て心境の変化があったのだろうか。
    エドは20年後の世界でも驚くほどエドのままだったけれど、そろそろ前を向けるようになると良い……。

    0
    2024年11月04日

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