人はなぜ物語を求めるのか

人はなぜ物語を求めるのか

ビジネス・実用
968円 (税込)

4pt

人の思考の枠組みのひとつである「物語」とはなんだろう? 私たちは物語によって救われたり、苦しめられたりする。その仕組みを知れば、人生苦しまずに生きられるかもしれない。物語は、人生につける薬である!

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人はなぜ物語を求めるのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ストーリー化は人間の認知形式として組み込まれているものの一つで、それに固執して苦しんだりしないでストーリーを手放す自由もあるよというお話でした。
    2017年発行の本であり、内容は現在の社会的状況を踏まえて書かれた本ではなくて普遍的な話なので、基本的に全編通して知識欲を満たすために楽しく読めます。
    『「わかる」というのは知性の問題じゃなくて、「わかる」という“感情“である』という論が、個人的にとても腑に落ちました。
    人は「わからない」という不愉快さから逃れたくて「わかる」という納得感や安心感を求めてしまう。そうして「話の正しさや妥当性」よりも「話をわかりたい気持ち」が優先されて、自分にとって手軽に理解できるストーリーに縋ってしまいがちという…。最近読んだ『陰謀論と排外主義』に通ずる話であるなと感じました。
    人にこういった側面があるから、(物語には良い作用もあるのに、)物語を悪用したい人にとってはとても有効な手段になり得てしまうんだなと納得しました。
    話の信憑性や妥当性より「話の分かりやすさ」「説明·理由がある」ことを求めてしまうという点に限らず、今の社会や自分にも当てはまる考え方が本書の随所にあり、肝に銘じておきたい部分が多かったです。折に触れて読み返したい良書。
    また、自分は新書初心者ですが、内容や文章が易しいもので読み進めやすかったです。物語化をする人間の思考について気になっている方にはオススメな一冊です。

    (個人的に、ニーチェの言葉がアンパンマンマーチを彷彿させるという話も気に入っており、それで初めて「なんか哲学ってちょっと面白そうかも…?」って気持ちになれたので、知的好奇心を擽られるという意味でも読んで良かったなと思いました。)

    0
    2026年02月22日

    Posted by ブクログ

    人間が物語、ストーリーの枠組みで世界を解釈しがちである、ということ自体はわかっていたつもりであったが、具体的にどのように、ということについて解像度が上がった気がする。
    特に、公正世界の誤謬(中村文則作品で結構出てくる気がする)というフレームワークはまさにそうだな、と。自分が良いことをすれば、良いこととして自分に返ってくるはずである、悪いことをすれば悪いこととして返ってくる。そういう基本的な因果認識。
    それがあるから逆に、悪いことが起こった時に、「自分が何か悪いことをしたのが原因なのだ」というストーリーの捏造をしてしまい、自分を苦しめる。
    また逆に、一生懸命努力した自分には良い未来がくるはず、という物語予測に合わない現実に苦しむ。
    そういうストーリー認識のフレームワークに気付き、手を離すことの価値を教えてくれる本。
    また、夜と霧の「自分が人生に何を期待するかではなく、人生が(生きることが)自分に何を期待しているかである」という視点の転換が、ストーリー理解という視点で見ると味わいがまた出てきて興味深い。
    誰しもストーリーから完全に自由になることはできないけれど、そんな自分をまずは認識するところから、なのだなあ。

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    2025年05月30日

    Posted by ブクログ

    近頃の僕が漠然と考えていた疑問に答えてくれる内容で、付箋貼りまくりでした。

    なかなか簡単にまとめられないのですが、人間には出来事を「物語」として把握する能力があり、独立した前後の出来事を因果関係で結びつけてしまうと。
    むしろ「物語」として把握するために個人的な出来事にも理由や意味を求める(「なぜ」このような悲劇的な出来事が「私」の身に起きたのか)。
    嘘でもいいから説明が欲しい(因果応報)。
    そして何らかの決着をつけて新しい平衡状態に辿り着きたい。
    現実世界の理解もフィクションも物語化の構造は同じ。

    著者が引用、言及する分野が幅広くて、その圧倒的な読書量に感銘を受けました。

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    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    ひとが物語を求めるのは、「感動や共感がほしいから」といったあまーいことが書かれた本とおもっていたら、実際は正反対のシビアな科学的な内容でした。
    脳に関する本と併読していたのですが、ようするに脳が情報を処理しやすくするために、いちいちコトとコトをつなげて、わかりやすいよう物語していたのですね。本来コトとコトには因果関係はなにもないのに。コトとコトをわけてとらえるには、イマコノトキと向き合うことが肝心と強く感じました。逆に会社で説明するときは、物語化してあげるといいんだなとも勉強になりました。

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    2021年05月25日

    Posted by ブクログ

    人間は意味や因果関係を求め物語を作ってしまう。人によってはそれに捉われ苦しむこともある。自分自身もそうだな。

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    2018年03月20日

    Posted by ブクログ

    物語は世界を認識する方法の一つでしかないのですが、強力なのでそれに囚われてしまいがち。僕の周囲ですと、ドルオタと自称する人はその傾向が強いです。本書を読んで物語の呪縛から解き放たれると、少し幸せになれるかもしれません。

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    2018年01月08日

    Posted by ブクログ

    物語学(ナラトジー)の入門。世の中を理解するのに物語が必要であり、出来事を述べることには何かもっともらしい理由がないといけない。時系列で起こったことにはそれぞれに理由があるべきであると考え、無理やりにでもでっち上げる。べき論は概ね感情的なものであり、さらに、それが一般論と一致すると納得感が増す。自分のしたことでさえ、説明的な一般論で納得してしまう部分がある(実際は何の理由すらないかもしれない)。
    期待という放物線の予測はありがちなものであり、これをなくすことで物語から自分が解放されうる。

    0
    2017年06月03日

    Posted by ブクログ

    自分は物語る動物である。
    物語るときの思考のくせみたいなものを説明してあり、面白かった。

    自分の認識している世界がすこし揺らいだ。

    0
    2026年03月17日

    Posted by ブクログ


    webちくま「人生につける薬 人間は物語る動物である」18回連載を加筆修正して5章に

    各個人が考えたり感じたりする判断となるその前提ができる精神作用や言葉の仕組み等を、たくさんの読書を経てまとめている

    0
    2024年02月05日

    Posted by ブクログ

    理解した、と思う時、人はじつは決めつけている

    「ベキ論」によって人は、世界や他者を操作できると思い込んでしまう。(コントロール幻想)

    感情に突き動かされて行動することは選択肢をまずから手放すことであり、「自由」からもっとも遠い

    世界でひとつだけ選択可能なものは、できどことに対する自分の態度である。p.178

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    2023年10月01日

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