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知的創造は形式的な模倣ではなく、その根本まで突き詰めることで初めて可能になる──。そんな明快な観点に立ち、一世を風靡した名テキストが遂に復活! まずは、計画の立て方、発想法、モチベーション管理といった知的生産に欠かせない土壌づくりからスタート。そのうえで、実際的な文章の書き方、読み方から批判的思考の秘訣にまで踏み込んでいく。さらに、付録としてフロイトやボルヘスなど偉大な先達が用いた手法をまとめ、自分なりの思考法を磨けるように構成した。文庫化に際しては、定評ある旧版の内容をさらに精選し、新たにコラムも増補。知的生産のすべてをこの一冊に!
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みんな知ってる名著。いわゆる勉強術については、これ一冊読めばことが足りる。ここまで広範かつ深度のある勉強術の本はなかなかにない。10代のうちに読んでおけば、その後の学生生活はまったく違うものになると思う。また、20代以上でも、インプット・アウトプットの技法としても優れているのでホワイトカラーの仕事術の本としても使える。
とくに、初めて論文書こうという人には「知的生産過程のモデル」の章は必読だと思う。研究プロセスの全体像を整理・単純化し提示することで、雑多な要素が交錯する研究・論文執筆の作業に見通しを与えてくれる。こういうアカデミズム(≒知的生産)の作法を知ってるかどうかで、最終的な到達点は大きく変わるだろう。
Posted by ブクログ
新宿駅構内の本屋で見つけ、タイトルに惹かれて購入した。
この本を買うまで著者のことを知らなかったが、読み終えて、膨大な知識量に圧倒された。
最も示唆を得たのは、「科学的思考」に対する考え方だ。
科学は世界を切り取る一つの手法だという認識はあった。しかし、科学的思考は究極、「考えないこと」が目的だという。これには目からウロコが落ちた。
科学が世界の一部しか記述できないとしても、アプローチの仕方は間違っていないと信じていた。しかし、そのアプローチの仕方そのものに矛盾をはらんでいるとは思っていなかった。
イマイチピンとこない章もあった。
2回、3回と再読することを誓う。
Posted by ブクログ
【由来】
・読書猿
【期待したもの】
・無条件で買います。
【ノート】
・「知的」ハウツー本が数多く出回っている昨今、源流であり、真打と言える数少ない1冊だと思う。オリジナルは別冊宝島で1980年に出版されていた本書が、昨今のブームのおかげか、文庫本としてこの度復活。学生時代に引越しのドサクサで紛失していたので、復活を知って即買いでした。
・「本を読む」ということに限って言えば、佐藤優の「読書の技法」が具体的で役立つのだが、本書では、そんな技術が、読書に限らず、情報の収集から整理、私淑の心構えに至るまで、実践可能な具体的な手法として提示されている。さらには、それらの技術がゲーテや森鴎外、ポール・ヴァレリーなどによっても使われていた例を、彼らの日記などから拾い上げて紹介してくれる。刺激も受けるし、具体的なノウハウも見つけられるし、発想を柔軟にしてくれるヒントも散りばめられている。自分の中では、この分野のベストスリーの1冊です。
知的トレーニングの技術 花村太郎
思考の整理学 外山滋比古
知的複眼思考法 苅谷剛彦
【目次】
イントロダクション 知的スタート術
--準備編 知的生産・知的創造に必要な基礎テクニック8章
志をたてる 立志術
人生を設計する 青春病克服術
ヤル気を養う ヤル気術
愉快にやる 気分管理術
問いかける 発問・発想トレーニング法
自分を知る [基礎知力]測定法
友を選ぶ・師を選ぶ 知的交流術
知的空間をもつ 知の空間術
--実践編 読み・考え・書くための技術11章
論文を書く 知的生産過程のモデル
あつめる 蒐集術
さがす・しらべる 探索術
分類する・名づける 知的パッケージ術
分ける・関係づける 分析術
読む 読書術
書く 執筆術
考える 思考の空間術
推理する 知的生産のための思考術
疑う 科学批判の思考術
直感する 思想術
さまざまな巨匠たちの思考術・思想術 発想法カタログ
Posted by ブクログ
方法論だけでなく、古今東西の人物の事例を紹介しているのが参考になる。
ポール・ヴァレリーは、毎朝夜明け前に起床し、数時間思索・瞑想して想を練り、その時々の思いつきをノートに書きとめる日課を23歳から死ぬまで続けた。朝のみそぎは、自分の精神を読むことにあったと明かしている。「手帖」と呼ばれているノートは、254冊、3万ページに及ぶ。
高級官僚だった森鴎外は、役所から戻った数時間をフルに利用して、1日平均原稿用紙400字3枚書いた。
湯川秀樹は、漢学者の祖父から幼少期に漢文の素読を叩き込まれ、それがのちに素粒子理論の発見に役立ったと言っている(本の中の世界)。
井原西鶴は、人と世間話をしていて興味のわいたものをメモしてためておき、それをもとにして町人たちの手紙や人情話を小説にしたものを多く書いた。執筆術の基本は、メモをとる習慣をつけること。
レーニンは、読書の抜き書き・要約と自分のコメント、ノートを読み返しての感想を書けるノートのとり方をして、「国家と革命」の草稿プランを練り、権力を握った。
自然主義文学の島崎藤村は、土地の風景や人々の生活・会話などの断片をスケッチすることを文章修行にして、「千曲川のスケッチ」を発表した。芥川龍之介から感傷的風景画家とあだ名をつけられた田山花袋は、旅行をして自然を観察した。正岡子規にはじまる写生文の系列グループは、東京郊外を散策して文章修行をした。三島由紀夫も、よく取材旅行や写生に出掛け、沖縄まで出かけた。
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