子規と漱石 友情が育んだ写実の近代

子規と漱石 友情が育んだ写実の近代

748円 (税込)

3pt

3.5

1895年。夏目漱石は俳句を教わるという名目で、結核が見つかり意気消沈する正岡子規を松山に呼び寄せた。子規が得意とする俳句を通して、彼を元気づけるために……。第一高等中学の同窓生である2人は、意見を戦わせながら新たな表現を模索した。本書は、そんな「文学者の友情」を描きながら、子規が俳句・短歌に持ち込んだ「写生」概念の成立過程を解説。また、子規が病床で描いた随筆『墨汁一滴』『病床六尺』『仰臥漫録』にも焦点を当て、そこに通底にする写実主義を読み解く。【目次】はじめに/第一章 子規、漱石に出会う/第二章 俳句と和歌の革新へ/第三章 従軍体験と俳句の「写実」/第四章 『歌よみに与ふる書』と「デモクラティック」な言説空間/第五章 「写生文」における空間と時間/第六章 「写生文」としての『叙事文』/第七章 病床生活を写生する『明治三十三年十月十五日記事』/第八章 生き抜くための「活字メディア」/終章 僕ハモーダメニナツテシマツタ/おわりに

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子規と漱石 友情が育んだ写実の近代 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大学生の時に、漱石に関する講義でお世話になった先生です。その時も感じた事ですが、非常に目線が冷静且つ正鵠を射る読み解き方をされて、それでいて情熱的に展開する姿勢が印象的でした。読み乍ら、あの時の授業を思い出してしまいました。
    明確に問題提起をして、それを回収して行くやり方は、非常に解りやすくまた、読

    0
    2018年04月26日

    Posted by ブクログ

    郷土の偉人でありながら、あまり知らなかった側面と漱石との交流について、手紙のやり取りも含めて書かれている。原典の引用も多く、少しわかりにくいところもあるが、もっと子規を知ってみたいと思わせる読書体験であった。

    0
    2017年02月01日

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