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アメリカの大統領は世界的な注目を集めて就任するが、任期途中で失速することも多い。オバマもそうだった。なぜか。日本やイギリスの首相とは違って、大統領には自由に政策を実現するだけの実験が与えられていないからだ。本書はイギリス植民地以来の歴史と国際比較から、大統領の権限が弱い理由を解明し、カーター、ビル・クリントン、オバマらを分析して、各大統領がこの困難にどう取り組んできたのかを明らかにする。一貫した視点で根本問題から将来像までを見通す、アメリカ政治の正確な理解に欠かせない一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年09月24日
トランプ大統領が誕生した2016年のアメリカ大統領選の直前に執筆された、アメリカ政治の解説書。アメリカ大統領制の歴史的な展開や国際的な制度比較の観点から、アメリカの大統領が常に直面する困難さや課題について明らかにしている。
2020年のアメリカ大統領選が近づいてるので読んでみたが、もともと合衆国憲法...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月12日
アメリカの大統領の持つ憲法的権限の意外な弱さ、議会とのパワーバランスを描いており非常に面白い。議員が特定の選出基盤の代表者として振る舞う伝統、政党の執行部の拘束力の低さにより、超党派の支持を集めなければ大統領は立法成果を得られないという定量的分析が分かりやすい。オバマ以降、イデオロギーによる凝集化の...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月16日
第1章は大統領制の成り立ち、第2章は大統領の権限は制約されている、第3章は第2章について抽象的なことがらが多く、自分がいま知りたいこととは、ちょっと違う内容が多かった。
ハネムーン期間、最初の100日間は今はない。
大統領の権限は限られていて、議会の合意がないと、政策を推進することが難しい、とい...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月14日
合衆国大統領に与えられている権限は、その「世界大統領」的なイメージと違って恐ろしく少ない。そもそもが、議会のポピュリズム的な暴走を抑制するために設置された役割であり、合衆国の国力伸張によって求められる役割が変わった後も憲法の条文改正が行われなかったため(司法判例に基づく解釈改憲)行政の役割が増大した...続きを読む
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