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精神障害やアルコール依存などを抱える人びとが、北海道浦河の地に共同住居と作業所〈べてるの家〉を営んで30年。べてるの家のベースにあるのは「苦労を取りもどす」こと――保護され代弁される存在としてしか生きることを許されなかった患者としての生を抜けだして、一人ひとりの悩みを、自らの抱える生きづらさを、苦労を語ることばを取りもどしていくこと。べてるの家を世に知らしめるきっかけとなった『悩む力』から8年。 浦河の仲間のなかに身をおき、数かぎりなく重ねられてきた問いかけと答えの中から生まれたドキュメント。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年07月25日
精神障害者施設がべてるの家でのエピソードや理念が書かれている。手厚い就労支援と当事者研究を行うこの施設では、病気を治すことでなく病気と生きることを大切にしている。だからこその苦悩、豊かさを知ることができる1冊。
自分が病気になったときと同様に、精神障害者は病気を治したいと思っていて当然だと思ってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月03日
べてるの本三冊目。べてるってすごい、べてるに行くと救われる、べてるは最先端の障がい者コミュニティ。こんな印象を持った二冊の後でのこの本。べてるの人の抱えた病、生きづらさが、重たかった。先日精神科医が患者に刺されてなくなるという痛ましい事件が起きたばかり。べてるでも患者同士の事件が起きていたのですね。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月23日
死にたいといっても、あわてることもなく、死ぬなというわけでもなく、そのままの自分をみんなが受け入れている
重苦しさや絶望感に打ちひしがれ、弱さとみじめさを思い知らされ、怒り、引きこもり、爆発し、逸脱し、そのありのままをことばにし、仲間に語り、ひたすら聞きまた語り続ける
人がこわくて、人から逃げる...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月23日
今年のはじめに「降りていく生き方」ではじめて「べてるの家」に触れたけど、その最新刊っぽい。記載されている内容的には同じ(前著は横川さん、本書は斉藤さんと別の肩がかかれたためかもしれませんが)ような感じがした。
結局満足できる体・精神状態とは、決して100%でなくてもあるがままの自分を受け入れ、背の...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月29日
・幻聴さん、お客さん、自己病名、誤作動。
・強迫的な確認鉱がなぜ起きるのか。そうするのは「悩んでいる」、「疲れている」、「ひまで」、「さびしい」、「お金がない」か「おなかがすいた」とき。それぞれの頭文字をとった「な・つ・ひ・さ・お」は、べてるの家の名言としてたちまちメンバーの間に定着してしまった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月15日
統合失調症を理解するために手に取った。北海道のクリスチャン界では「べてるの家」はわりと有名なのではないかと思う。カトリックのうちの母も知っている。
患者さんたち(みんな統合失調症)のエピソードの中に、病院で同じ入院患者を刺し殺した人と、殺された人の家族のものがあった。重大な事件ではあるが、みんなそ...続きを読む
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