核と日本人 ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ

核と日本人 ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ

968円 (税込)

4pt

4.0

唯一の戦争被爆国である日本。戦後、米国の「核の傘」の下にありながら、一貫して「軍事利用」には批判的だ。だが原子力発電を始めとする「平和利用」についてはイデオロギーと関わりなく広範な支持を得てきた。東日本大震災後もなお支持は強い。それはなぜか――。本書は、報道、世論、知識人、さらにはマンガ、映画などのポピュラー文化に注目、戦後日本人の核エネルギーへの嫌悪と歓迎に揺れる複雑な意識と、その軌跡を追う。

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核と日本人 ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年04月02日

    原爆投下と終戦後、日本人が核と言うものにどう関わって来たのか、社会運動、報道、大衆文化を徹して詳細に説明されいる。
    著者は原爆あるいは原発に偏ることなく『核』に対して、国民の意識がどうだったかを歴史をおって説明してゆく。それは読者としての私には『かなり悲しい』内容だった。
    国民は原爆の後、こぞって『...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年01月25日

    神戸市外国語大学専任講師の山本昭宏(1984-)による、映像・漫画を中心とした原子力をめぐるイメージ像の戦後史。

    【構成】
    第1章被爆から「平和利用」へ 占領下~1950年代
    第2章核の現実とディストピア世界 1960年代
    第3章原発の推進・定着と会議 1970年代
    第4章消費される核と反核 19...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月02日

    広島、長崎の原爆から、ビキニ岩礁での漁船被曝。そして、いくつかの事故を経て、311の福島第一原発の重大な事故まで。
    その間、マスコミだけでなく、映画、ドラマ、マンガ等日本人の意識を反映し、そして意識を形成する様々な媒体において、武器としての原子力「核兵器」と核の「平和利用」について、どのように表現さ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年03月13日

    核をこれまで日本人はどのように表現してきたのか。
    とても役に立つものと思っていたものが
    じつはとてもコントロールできない代物とわかりました。
    みらいは核の先にはありませんでした。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年03月28日

     「恐れながら愉しむという精神のあり方」というのが、本書の論述のキーワードであり、論理構造の骨子である。
     1980年代までは、単なる楽観論だけで過ぎてきたのだということを知らされる。
     それにしても、身近なメディアの中から取り出される言説史のなんと豊かなことよ。
     

    0

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