教養としての戦後<平和論>

教養としての戦後<平和論>

1,650円 (税込)

8pt

4.0

中島岳志氏、開沼博氏が推薦!

「平和」は、なぜ口にするのが気恥ずかしい言葉になったのか。それは「平和」と対になる「戦争」に、明確なイメージを持ちにくくなったこととも関係している。記憶の風化に加え、対テロ戦争に象徴されるように戦争そのものが変質しているなかで、「平和」という言葉も「戦争」という言葉も、機能不全を起こしているからである。
では現在、その語り方をどのように「更新」していくことが可能か。石原慎太郎、色川大吉、江藤淳、大江健三郎、大塚英志、小田実、高坂正堯、小林よしのり、坂本義和、SEALDs、清水幾太郎、鶴見良行、西部邁、野坂昭如、福田恆存、丸山眞男、三島由紀夫、山口瞳、吉田茂……。本書はそのヒントを探るために論壇での議論に重点を置きつつも、文学やポピュラー文化にまで視野を広げ、戦後日本「平和論」の正体に迫る。

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教養としての戦後<平和論> のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦後の日本が「平和」と「戦争」についてどのように語られてきたのか
    わかりやすくまとめられている。
    さらに、文学や映画などカルチャーも取り上げられているので、その頃はそういう風潮だったんだな~と思い返すこともできる。
    歴史は繰り返されるというから、さらっと学びなおしたい時に良い1冊。

    0
    2017年10月06日

    Posted by ブクログ

    平易な文章で書かれていてとてもわかりやすい。
    戦後を振り返りながら政治家、学者、ジャーナリスト、作家たちの主張を取り上げ、「平和」の意味の変遷をたどる。
    注釈や参考文献に挙げられている資料も個人的にとても興味深い。
    私レベルにはぴったりの良本。

    0
    2016年09月02日

    Posted by ブクログ

    神戸市外大准教授(社会学)の山本昭宏(1984-)による戦後の「平和論」紹介。

    『核エネルギー言説の戦後史1945-1960』『核と日本人』など、原子力をめぐる戦後の言説・メディア分析を専門としており、話題性のある著作を発表している若手と言える。

    ただし、本書については、率直に言って、期待外れ。

    0
    2016年09月19日

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