NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語

NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

3.6

山の神、里の神、家の神をはじめ、天狗、山男、山女、河童、幽霊などの話が百十九話収められた『遠野物語』。牧歌的な昔話としてイメージされる一方、そこには、現実世界を生きる人間たちの「負の遺産」ともいうべき姿が活写されていた。自然について、神様について、人間の生死について、かつての日本人は何を感じて生きてきたのか――。古層の記憶をたどりながら、私たち現代人の未来について考える。「100分de名著」ブックス書下ろし特別章として「世界の中の『遠野物語』」を収載。

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NHK「100分de名著」ブックス 柳田国男 遠野物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    岩手旅行に行くので遠野物語を深めよう第三弾。遠野物語の解像度を上げてくれる内容でした。
    産まれた河童の子を村はずれに捨てたが、見せ物にしようと引き返した話に対し
    「何でも売って金にしようという、現代の日本人にもつながる経済優先の価値観がみられます。古い民俗の習慣が貨幣経済と出会って、人間の心がゆらぎはじめていることがわかります。ですからこれは、古さと新しさとが出会う遠野物語のあり方をよく示している話だともいえます」
    と解説があるなど、普通に読んでいただけでは気づかなかった視点がいくつかあった。

    0
    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    旧約聖書の後だったこともあり、とても入り易かった!日本人の持つ、死生感や自然との共生等、一度遠野を訪れてみたくなりました。

    0
    2021年12月07日

    Posted by ブクログ

    遠野物語の解説本。

    各話のあらすじを追うというよりは、遠野物語が書かれた時代背景や文化的背景を解説する内容だった。
    そのため、先に遠野物語本編を読んでから本書に手を取った方が理解しやすいと思う。

    遠野物語は実話をもとに書き取られた作品だが、作中に登場する「明治の津波で家族を亡くした人」の子孫が現在も存在し、その人もまた平成の東日本大震災の津波で家族を亡くしているという事実には衝撃を受けた。

    0
    2026年01月04日

    Posted by ブクログ

    「遠野物語」再読(自信無い)前テキストとして。
    遠野物語が文語体で、読みとる自信がないんです。
    はじめに、で柳田国男が執筆にあたった経緯と、遠野地方の地勢を。
    第一章民話の里・遠野 柳田にその元ネタを提供した遠野出身の佐々木氏との出会い。作品に付けられた序文の真意について。
    一五 オクナイサマ 五六 河童の子殺し 一一 親殺し 解説
    第二章神とつながる者たち 二 神の始 一〇二山の神 一八 座敷童 六九 オシラ様 九六 予知
    六三 マヨイガ 解説
    第三章生と死 魂の行方 一一一 デンデラ野とダンノハナ 二二 幽霊 九七 死に際 八 神隠 九九 津波の死者の霊 解説
    第四章 自然と共生 三六・三九 狼 四三 熊 五三 鳥になった姉妹 解説
    特別章 世界の中の「遠野物語」当初から作者が外国に在る人々に呈すると献辞している事。海外での評価も高い事。
    牧歌的な民話昔話という側面ばかりでなく、生活していく上での何かを隠蔽する役割もあったり、教訓があったり。著者が、聞いたまま書いたのではなく、感じたまま書いたというところが、民話に深みが出たんだろうと思います。

    0
    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

    「遠野物語」は、いつか読んでみたいな、と思っていました。
    単純に、遠野に何度か行ったことがあるからなんですが。それだけの興味。
    (あんまり、おどろ系の話に愛着は、ないのです)

    全体にもちろん「遠野物語」のダイジェスト的な紹介と、書籍としての「遠野物語」の成り立ちについて書かれている本です。

    「遠野物語」は岩手県遠野地方に伝わる多くの民話を、柳田国男さんがまとめた本。
    1910年、柳田さん35歳のときの本。
    実は中身は遠野出身の佐々木喜善さんという若者が、柳田さんに語った内容なんですね。それ自体、柳田さんも何も隠していません。
    一応、柳田さんが後追いで確認取材的なことをして本にしている、ということだそうです。

    お話としては、

    姥捨ての話とか。
    間引き、子殺しみたいな残酷系。
    動機や理由が不明な殺人、みたいな不条理系。
    そしてお化け。幽霊。座敷童...

    というあたりから、ほんわかした?童話的おとぎ話まで。

    実に多岐に渡る。
    2017年現在ぼくらが、「ディープ日本の田舎のおどろ系のおはなし」をイメージしたときの原型がほぼ入っています。

    #

    そういう意味では、さすが「100分で名著」、お手軽で読み易く良かったのですが、
    もう一歩踏み込むと、この本を書いている学者さん?の筆致は、正直かなり不親切ではありました。
    本の(番組の)ありようからすると、もっと親切に、もっと入門編であるべきなのに、中途半端だなあ、と、正直感じました。

    0
    2017年05月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     遠野と言ったらカッパや座敷童子。柳田國男と言ったら民俗学。そのくらいしか知識がなかったので知りたいと思い購入。 
     精神に異常を持っている人も承認して抱え込んでいる社会であったり、死についての考え方、曖昧さが昔の日本にはあり、それが現代社会では失われているのだと気づく。昔が良かったと考えるのではなく、温故知新で心の底に少しでもいいからそういった考えを持っておくことが重要なのだと思う。現代社会の人間が忘れてしまった感性を思い起こすことができる作品なのだと思う。『遠野物語』を読みたい。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本を読んで、柳田国男や「遠野物語」の内容を知ることができて良かった。「遠野物語」に心の病を患っている人や、知的障害のある人が出てくる話が意外だった。凄惨な事件の話も掲載されていて以外だった。この本を読んで遠野に行ってみたくなった。

    0
    2019年09月26日

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