この国には、鴆(ジェン)という鳥人がいる。有毒の食物を好んで食べ、体内に溜め込んだ“毒”を“色”に変えると、鮮やかで美しい羽根をつくる。毒の強さは鴆の誇りだった。しかし、いつしか人々はその羽根の美しさに魅せられ、より美しい鴆を飼うことをステータスとするようになり……。一番美しい鴆と名高いツァイホンと、かつてツァイホンの毒によって兄を殺されたフェイ将軍。憎しみと愛が交わる人外BL――!
Posted by ブクログ 2016年03月12日
人外×軍人で憎しみからの純愛。中華ファンタジーな世界観と何よりイラストが綺麗で目でも楽しい作品でBL抜きにしてもすごくオススメしたい…!人外な鳥人間(?)鴆の描写がとても細かくてすごくカラーでみたかった!
兄の仇の鴆だからと最初は憎んでいたけど、ツアイホンを世話していく内に徐々に惹かれていくのが丁寧...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月10日
表紙買いでした。
うまく言えないんですが豪華な装飾や羽根、甲冑などが中国風というか世界観がエスニックな感じなのが素敵です。
序盤から終盤へかけてのキャラ同士の関係性の変化も絶妙で、ストーリーも個人的にはかなり良い話でした。
ただの乱暴で我儘な性格のジェンと苦い過去のある軍人の愛憎劇かと思いきや後半は...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月08日
初読み作家さん。繊細で緻密な絵柄がとても麗しいです。
ストーリーは元鴆飼いの無骨な将軍と猛毒を持つ鳥人との、中華ラブロマンファンタジーでした。
鴆の羽根が美麗で極彩色なのが容易く想像できる画力に魅せられました。
あと、ダチュラの花がすごくきれいに描かれていて、これにも感動。
舞台である中華風の背景、...続きを読む
この作品の特徴はなんと言っても人外ものblというところですが、個人的には受けの健気さが胸に刺さります!! ドラマCDもいいので気になる方はそちらも聞いてみて欲しいです!
ケモ耳・獣人系BLは馴染みがあったんですが、鳥人ってどうよ…と二の足を踏んで2020年になってしまいました。しかし遂に読了した今、推しが禍々しい極彩色で羽ばたく世界観に魅了されてクラクラしてます。
作者様のキノコ愛や毒性植物ボタニカルアートにもやられました。たまらん…。
まず表紙の美しさに目が行きました。作中は白黒ですが、それでもツァイホンの羽根、衣装、装飾品の美しさ・細かさは見事です。また、街の建物も素敵。文善先生、すごいパワー持ってらっしゃいますね。