ある日突然、家族や友人が、「人が変わったように暴力をふるう」「誰かが促さないと何もしようとしない」「言われたことをすぐに忘れてしまう」――脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害、脳炎や交通事故などで脳を損傷したあと、さまざまな問題を引き起こす高次脳機能障害。厚生労働省の調査によると、患者は全国に約三十万人いることがわかっており、その数は確実に増えつづけている。しかし一見、障害とはわからないため、医療や福祉の専門家でもこの障害に対する理解は十分でない……。高次脳機能障害とは何か? 家族や周囲の人は患者をどのように支援すべきなのか? 社会復帰するための正しいリハビリテーションとは? 正しい診断と評価、家庭や社会の適切な対応によって、症状は必ず改善する。家族がイキイキとしはじめ、当事者に笑顔が戻るのである。
Posted by ブクログ 2013年03月23日
一般向けに書かれた高次脳機能障害の理解に対する入門解説書。
高次脳機能障害による一見不可解な症状の解説と、高次脳機能障害を持った方への接し方について、家族や医療者の理解を深めるとともに、社会制度について事例紹介を含め解説されている。
著者はリハビリテーション医で、リハビリテーションの視点から解説さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月31日
一般の人向けにさらりと詳しく書かれていました。たぶん、わかりやすいんだと思う。けど、仕事の本として読むには入門編・・・?教科書よりも実用的か知れません。こんなに丁寧に対応できているのか、考えさせられました。地域の中で障害者をバックアップしていく人たちで、高次脳を知らない人たちには、ぜひ読んでほしい、...続きを読む